『Bond 25』 ノルウェーで撮影開始か

VG(2019年3月26日付)によると、映画007シリーズ第25作『Bond 25』の撮影が、既にノルウェーで始まっているそうです。

場所はオスロ北のニッテダル。撮影地周辺はセキュリティが厳しく、記者も現場には近づけない模様。同サイトが掲載している写真には、スタッフの車両が写っており、「B25」のカードも確認できます。

公共放送局NRKは先日、ニッテダルでヘリコプターを使用する撮影が3月25日から4月2日の間に行われる旨を報道していました。

また、Dagbladetは、オスロ東のLutvann湖からの動画(3月25日撮影)を掲載。ダイバーがカメラを取り出す様子が映っています。

パインウッドでの『Bond 25』撮影開始日は3月4日と昨年公式発表されていましたが、脚本の修正作業が遅れた影響で日程は4月上旬へずれ込んだ模様。一方、ノルウェーでは凍った湖が溶け出す前に撮影を終わらせる必要があり、脚本完成を待たず先行撮影に入った可能性があります。

スコット・ウォーカーさん死去 『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』サントラ曲歌手

BBC(2019年3月25日付)によると、歌手のスコット・ウォーカーさんが亡くなりました。76歳でした。

ウォーカーさんは、007シリーズ第19作『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』サントラに収録されている、デヴィッド・アーノルド作曲、ドン・ブラック作詞による『Only Myself To Blame』(オンリー・マイセルフ・トゥ・ブレイム)を歌いました。

当初は同曲がエンディング曲になる予定でしたが、エンドロールへあてたところ、気が沈む内容の歌詞が映画本編とマッチせず、監督らの判断で最終的にアーノルドがアレンジした『ジェームズ・ボンドのテーマ』に差し替えられています。

なお、日本の劇場版のエンディングは、前述の『ジェームズ・ボンドのテーマ』をLUNA SEAの『Sweetest Coma Again』に差し替えて公開。映画007シリーズにおいて、テーマ曲に日本独自版を使用したのは、全24作中この作品のみです。

『Bond 25』にQのネコが登場か

The Sunday Times(2019年3月24日付)は、ベン・ウィショーとのインタビューを掲載しています。

『007/スカイフォール』(2012)と『007/スペクター』(2015)で、ジェームズ・ボンドに秘密兵器を提供するQを演じたベン・ウィショー。次回作『Bond 25』への続投も決定していますが、ウィショーの話では、制作側はストーリーをどう仕上げるか、まだ調整を続けている最中のようです。

またウィショーは、『Bond 25』にQのネコが登場することになるかもしれない、と知らされたそう。

これを聞いたネコ好きのインタビュアー、クリッシー・アイリー氏は、“ロジャー・ムーア”と名付けた自分の飼いネコをオーディションに参加させたいと、ウィショーに頼み込んだようです。

するとウィショーは「パインウッドに来れる? ネコは眉毛を上げられる?」と質問。ボンド俳優ロジャー・ムーアは眉をつり上げる仕草を得意としトレードマークのようになっていましたが、ウィショーもこれを意識した上での問い掛けだったようです。

アイリー氏が「できる」と返答すると、ウィショーは「(プロデューサーの)バーバラ・ブロッコリに連絡しておくよ」と返答しています。

007/スペクター』では姿を見せなかったものの、Qはネコを2匹飼っていることが、ボンドとの会話で明らかになっています。007シリーズではQのプライベートな姿を描いておらず、その人物像は謎に包まれてきましたが、『Bond 25』は、過去作よりもQの性格を深く掘り下げるのかもしれません。

なお、ニューヨークで4月6日から5月19日まで行われる舞台『Norma Jeane Baker of Troy』では、マリリン・モンローの熱狂的なファンを演じるのだそうで、現在はそのリハーサル中。ウィショーは、映画『七年目の浮気』でモンローが着ていた、風で捲り上がるドレスのレプリカを着用するとのこと。

『Bond 25』の撮影は、この舞台の終了直後に参加するそうです。

マーク・ストロング 007映画悪役を熱望も叶わず

マーク・ストロングは映画007シリーズ第25作『Bond 25』に出演しないようです。

最新出演作『シャザム!』の公開を控えたストロングは、英ITVの番組『This Morning』(2019年3月20日放送)にゲスト出演。

司会者から007映画の悪役の話題を振られると、アイコニックな同役をぜひ演じたいとコメント。主人公ボンド役を親しい友人であるダニエル・クレイグが務めているという状況にあるストロングですが、これまでのところ「上手くいっていない」とのことで、『Bond 25』でもその願いは叶わなかった模様です。

マーク・ストロングのパーソナル・トレーナーは、ダニー・ボイルが『Bond 25』の監督に就いていた2018年6月、自身のSNSアカウントでストロングの『Bond 25』出演を強く匂わせる文面を007映画関係のハッシュタグと共に投稿(既に削除済み)。この人物はストロングと非常に近い関係にある様子で、以前からストロング出演作品をタグ付けし投稿する習慣があり、当時はストロングの『Bond 25』出演の可能性が取り沙汰されました。

トレーナーが気まぐれでイタズラ発信したのか、一旦は決定したストロングの出演話がボイル監督辞任の混乱で立ち消えになったのか、謎は残ります。

参照:YouTube

ダニー・ボイル 『Bond 25』降板は「非常に残念」

イギリスの映画雑誌Empire(2019年5月号、3月21日発売)は、007シリーズ第25作『Bond 25』の監督を辞任したダニー・ボイルとのインタビューを掲載しています。

この中でボイルは辞任理由を説明。脚本家のジョン・ホッジと組み、作業は非常に上手く運んだそうですが、脚本の完成には至らなかったとのこと。内容には自信があった様子で、完成すれば素晴らしい出来になっていた可能性を語りました。

しかし、制作側は満足しなかったらしく、別の脚本家の参加を求めてきたのだそう。仕事に自信をもち、自分の選んだパートーナーとの関係を重要視したボイルは、制作側と袂を分かつ決断を下したそうです。

ボイルは、ホッジと作業した脚本は本当に素晴らしく降板は非常に残念、とも語った模様で、後悔の念が伺えます。

新監督に就任したキャリー・ジョージ・フクナガからは温かいメッセージが届き、祝辞を返したとのこと。

ボイル&ホッジ版『Bond 25』がどんな内容だったかについては明かしたくない様子。フクナガ監督がホッジ脚本の一部を採用する場合を考え、配慮したようです。

参照:Express.co.uk(2019年3月20日付)

『Bond 25』仮題が明らかに?

HN Entertainment(2019年3月18日付)によると、映画007シリーズ次回作『Bond 25』の仮題が明らかになったようです。

情報の出所は、映画スタッフ・俳優等の情報が登録されているコミュニティ・サイトMandy。ロンドン・エリアで勤務の某女性スタッフの職歴一覧の最新項目には、仕事内容として「テキスタイル・アーティスト」、社名欄に「B25」が、タイトル欄には「Eclipse (working title)」が記載されていました(既に削除済み)。

B25(B25 Limited)とは、2015年に設立された『Bond 25』専門の制作会社。形式上はイオン・プロダクションの完全子会社で、実態はイオン・プロそのものです。

「Eclipse」(エクリプス)とはあくまで仮題のようですが、これが『Bond 25』の正式題名として採用されるかもしれません。


3/19訂正:当初「Eclipse」を『007/カジノ・ロワイヤル』劇中で使用された用語として紹介しましたが、正しくは「Ellipsis」でした。

007次回作『Bond 25』はどうなる? シリーズの現状と展望(6)

映画007シリーズのアイデンティティーを揺るがす“事件”が起きた。『Bond 25』を辞任したダニー・ボイル監督の後釜に、シリーズ史上初となるアメリカ人監督が誕生した。これは特筆すべき路線変更ではないだろうか。

英米合作である007シリーズ全24作でこれまで監督を務めてきたのは11人。今回辞めたダニー・ボイルも含めると12人。彼らはイギリス本国か英連邦諸国の出身(以降は便宜上“イギリス系”とまとめて表記)で、例外的にドイツ出身者が1人いるものの、全てが非アメリカ人(アメリカ国外の生まれ・育ち)だ。過去に候補となったアメリカ人は複数存在しており(近年ではスティーヴン・ソダーバーグ等)、アメリカ人向けの門戸も表向きには完全に閉ざされてはいなかったが、実質的にイギリス系優先レーンが敷かれていたと言える。

制作会社イオン・プロダクションはイギリスの会社で、制作拠点はロンドン郊外のパインウッド・スタジオ。つまり007シリーズはイギリス映画だ。主人公はイギリス人だし、スタッフの多くはイギリス系で、監督もイギリス系を採用するのはごく自然だ。

ただし、出資しているのはハリウッドであり、アメリカ映画という側面もある。ハリウッドは絶対数においてイギリスを上回る優れた人材を輩出しており、その観点からは、時折アメリカ人を起用することがあっても不思議ではない。この状況下で非アメリカ人を半世紀に渡って登用し続けてきたのは、単なる偶然の積み重ねとは思えず、強大なハリウッドに対するささやかな抵抗が感じられ、共鳴できるものがあった。

007シリーズで最多となる5作を手がけたベテラン監督ジョン・グレンは、アメリカ人監督就任の一報が世界を駆け巡ったその日にこう語っている。「大ショック。期待外れだ。007映画はアメリカナイズされたのか?」と。1960年代から編集や第2班などで下積みを経験し、長くシリーズに関わってきたグレンにとっての偽らざる心境だ。

007シリーズ初の監督はイギリス人テレンス・ヤング。ケンブリッジ大学を卒業し、第二次世界大戦ではイアン・フレミング同様、諜報活動に従事したそうだ。撮影現場でもスーツ姿を好むヤングは、自身も愛用していたアンソニー・シンクレアのスーツとターンブル&アッサーのシャツを初代ボンドに就任したショーン・コネリーに与え、立ち振る舞いを教育。ヤングは自身の姿をコネリー=ボンドに投影させた訳だが、後のユナイト社長もテレンス・ヤングこそボンドその人だと評価している。もし初代監督がアメリカ人だったら、今とは一風違った007シリーズが出来上がっていただろう。

第19作『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)では、マーティン・キャンベルに断られたプロデューサーが、メキシコ出身のアルフォンソ・キュアロンに監督のオファーを出した。しかし、同作の脚本家ロバート・ウェイドは、キュアロンが007映画の「英国らしさ」を理解しているのかと疑問視している。同作の冒頭、テムズ川を舞台にボート・チェイスが繰り広げられるが、キュアロンはニューヨークのハドソン川での撮影を希望したらしい。少なくとも筋書き上はロンドンを舞台にする必然性があった。これが一因なのかは不明だが、結果的にキュアロンは降板している。

第22作『007/慰めの報酬』(2008)では、またしてもキャンベル監督が辞退、最後はドイツ出身のマーク・フォースターが監督に就任した。その際にはプロデューサーから「あなたがシリーズ初の非イギリス系」と言われたそうで、フォースターはプレッシャーを感じたという。プロデューサーもそれを相当意識していたはずだ。

1962年に第1作が公開された007シリーズは、今年で57年の歴史がある。仮に今日、新たな映画が産声を上げて長期シリーズ化したとしても、今の007映画と同じ年月を重ねるのは57年後。気が遠くなる話だ。当然、その頃の007シリーズは57年先を走って百周年を祝い終えている。ともかく、この長い時間をかけて育まれ、007シリーズで伝統と化した「英国らしさ」(ブリティッシュネス)の一例がイギリス系監督の活躍だった。

映画の世界に限ったことではなく、始まりは偶然であったとしても、それが長く続けば慣習・伝統・文化になる。側から見れば取るに足らない拘りに見えることも多いが。何を守って、何を変えるべきか。その舵取りは難しい。

今後は『Bond 25』をきっかけに、007映画を目指すハリウッドのアメリカ人監督達が、堰を切ったかのようにプロデューサーの所へ押し寄せるに違いない。

ダグ・リーマン監督は子供の頃から007ファン。監督のキャリアを積んでからも、007映画の監督が夢だと語っているが、リーマンはイギリス系しか雇わない状況を嘆き、諦めて『ボーン・アイデンティティー』を監督した。一時は、廉価版007映画を撮ったような気分になり落ち込んだそうだ。今はリーマンのようなアメリカ人にも光明が差した訳だ。

しかし、今後の007シリーズで、アメリカ人監督が怒濤のように次々誕生するとは考え難い。

ダニエル・クレイグの『Bond 25』続投表明直後に監督の有力候補者が報道され始めたが、ボイル就任の正式発表までに10ヶ月を要した。一方で、ボイル辞任から新監督就任発表までの期間は僅か1ヶ月である。

この1ヶ月間に新監督候補となったのは、ヤン・ドマンジュ(フランス出身で幼少期にイギリスへ移住)、ジャン=マルク・ヴァレ(カナダ人)、バート・レイトン(イギリス人)、S・J・クラークソン(イギリス人)。イギリス系を優先していたのは、ほぼ間違いないだろう。クラークソンを除く3名は、いずれも多忙や経験不足を理由に身を引いたことを明らかにしているが、このうちの誰かが首を縦に振っていればアメリカ人監督の就任は実現しなかった可能性は高く、今回は緊急避難的な措置だったとも考えられる。

ただ、この“事件”が、一つの大きな分岐点を超えたことには違いない。最初は変化に気づかなくとも、切り替わった路線を進むにつれ、これまでとは全く違った風景が見えてくる。その行き着く先は、アメリカ人ボンドの登場だ。

「英国らしさ」を守る、その最後の砦がイギリス系俳優の演じるジェームズ・ボンドだ。これまで登場したボンド俳優は6人で、いずれもイギリス系。ピアース・ブロスナンの出身国アイルランドは旧英連邦であり、広義のイギリス系と言っていいだろう(奇しくも、彼はアメリカ国籍を手に入れた後でボンド役を首になった)。007シリーズ黎明期には、ボンド役にアメリカ人が検討・オファーもされているが、ティモシー・ダルトン就任時点で、現プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン氏が、ボンド俳優はイギリス系に限ると明言している。

しかし、そのウィルソン氏が007シリーズから身を引く日は遠くない。3代目となる子息が現在イオン・プロで下積みをしているのは代替わりへの布石であり、バーバラ・ブロッコリとこの3代目が共同で007シリーズの将来を背負っていくことになるはずだ。

実は、イオン・プロの軸足が既にブレ始めている。これまでは007映画専業が伝統だったが、近年はブロッコリの主導で様々なアート系作品の制作に乗り出しており、今年末にはシリーズ化を狙った新スパイ映画の公開も控えている。007映画がイオンにとっての最優先案件であることに変わりはないだろうが、以前よりも関心が薄れてきたように思えるのだ。

新たなプロデューサー・コンビが、アメリカ人ボンドの決断を下す日は、いずれやって来るのかもしれない。


007次回作『Bond 25』はどうなる? シリーズの現状と展望(1)
007次回作『Bond 25』はどうなる? シリーズの現状と展望(2)
007次回作『Bond 25』はどうなる? シリーズの現状と展望(3)
007次回作『Bond 25』はどうなる? シリーズの現状と展望(4)
007次回作『Bond 25』はどうなる? シリーズの現状と展望(5)

ノルウェーの『Bond 25』撮影でヘリ使用

ノルウェーの放送局NRK(2019年3月15日付)によると、同国で行われる映画007シリーズ第25作『Bond 25』のロケ撮影で、ヘリコプターが使用されるそうです。

同局が入手した書類には、オスロの北ニッテダルにて、3月25日から4月2日の日程で撮影予定と記されているとのこと。この間にはヘリコプターが低空を高速飛行するそうですが、本編中にヘリコプターが登場するのか、撮影用なのかは不明です。

ニッテダルのLangvann湖畔では、プレタイトル向けのアクション・シーンを撮影することが、既に報道されています。

また、地元紙VårtOslo(3月11日付)によると、オスロの東オストマルカ地方にあるLutvann湖でも『Bond 25』の撮影が行われる可能性がある模様。湖周辺はフェンスが張り巡らされ、立ち入り禁止となっているそうです。

レイフ・ファインズ 『Bond 25』撮影参加は2019年5月以降

BT(PA、2019年3月13日付)によると、レイフ・ファインズが007映画次回作『Bond 25』の撮影に参加するのは5月か6月になるそうです。

ファインズは3月13日、英ITVで放送の番組『Lorraine』にゲスト出演。話題が『Bond 25』に及ぶと、脚本をまだ受け取っておらず撮影開始日も分からない、と明かしたようです。しかし、撮影は5月か6月に始まると思うとも返答した模様。

また、過去にジェームズ・ボンド役の誘いがあったことにも触れたファインズ。ピアース・ブロスナンの就任前にバーバラ・ブロッコリ、カビー・ブロッコリの二人と話し合ったそうですが、「うまく行かなかった」とのこと。しかし、M役を演じられるのはハッピーだと感じているそうです。


3/14追記:レイフ・ファインズは同日開催のThe Guardianウェブチャットにも参加し、M役やボンド役についてファンからの質問に対応。フレミングの原作が好きだというファインズは、1950年代を舞台にした007映画であれば、自分もボンドを上手く演じられたかもしれない旨をコメントしています。

『Bond 25』ボンド・カーはアストンマーティンRapide Eか

The Sun(2019年3月12日付)は、007シリーズ次回作『Bond 25』のボンド・カーが、アストンマーティンRapide E(ラピードE)になると伝えています。

155台限定生産予定のRapide Eは、同社初の電気モデル。キャリー・ジョージ・フクナガ監督がこの採用を先導し、ダニエル・クレイグやプロデューサーも賛成したそうです。

アストンマーティンのアンディ・パーマー社長は昨年、同社の車が『Bond 25』に登場することを認めましたが、モデル名など詳細については、まだ明かしていません。