ダンジャックとMGM ケヴィン・マクローリーの権利取得を発表

映画007シリーズ著作権管理会社ダンジャック(Danjaq)と製作会社MGMは11月15日、ケヴィン・マクローリーの遺産管理団体と遺族が所有していたジェームズ・ボンドに関する権利の全てを取得したと発表しました。

ケヴィン・マクローリーは1950年代、007原作者イアン・フレミングに映画化へ向けてのアイディアを提案。フレミングはこれを活用し小説『007/サンダーボール作戦』を書き上げましたが、マクローリーの同意を得ていなかったため提訴されました。マクローリーは映画化の際にもダンジャック側と争い、結果として映画『007/サンダーボール作戦』でプロデューサーとしての地位を得ることに成功。ボンドの宿敵スペクターや首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェ ルドの権利も認められていました。

マクローリー側とダンジャック間の紛争はその後も続き、007シリーズ制作会社イオン・プロダクション は『007/ダイヤモンドは永遠に』を最後にスペクターの使用を中止していました。一方のマクローリーは1983年、『007/サンダーボール作戦』リメイクとなるショーン・コネリー主演映画『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を製作。ボンドとスペクターを対決させています。

1990年代にはソニー・ピクチャーズがマクローリーと手を組み、新007シリーズの製作を計画。MGMやダンジャックの提訴を受け和解した結果、ソニーは映画『007/カジノ・ロワイヤル』(1967)の権利をMGM側へ譲渡。新シリーズの計画も断念しました。

その後もマクローリー側はスペクターやブロフェルドの権利を所有し続けていたようですが、今回の両者間の合意により、ダンジャックの子会社イオン・プロダクションは将来制作の007映画でこれらキャラクターを使用することが法的に認められるものと思われます。また、『007/スカイフォール』と次回作 『Bond 24』、『Bond 25』の脚本を担当しているジョン・ローガンは以前からスペクターの再登場について積極的な立場であることを発言しています。