イアン・フレミングの007小説がパブリック・ドメインに カナダで新作執筆の動き?

The Globe and Mail(2015年1月23日付)によると、カナダではイアン・フレミング作の007小説が著作権切れとなり、2015年1月1日からパブリック・ドメイン状態になっているようです。

ジェームズ・ボンド=007の生みの親はイギリス人小説家イアン・フレミング(1908 – 1964)。フレミングが執筆した12作の長編007小説は1953年から1965年にかけ出版、加えて9作の短編も発表されました。映画化された童話『チキ・チキ・バン・バン』もフレミングの作品です。

イアン・フレミング死後も遺族側公認でジョン・ガードナー、レイモンド・ベイソンなど複数の作家がこれまでに新作を執筆してきましたが、著作権保護期間が著作者の死後50年と定められているカナダでフレミング作品がパブリック・ドメイン化したことにより、リンウッド・バークレイやピーター・ロビンソンなどの作家がジェームズ・ボンドを主人公とした小説の執筆に興味を持っているようです。しかしアメリカやEU諸国等では保護期間がまだ切れておらず、出版が市場の小さいカナダ国内に限定されれば、商業的な成功は期待できないようです。

なお、映画007シリーズの著作権保護期間はカナダでも継続中の模様で、小説にはない映画版独自の設定(スペクター首領ブロフェルドの白いペルシャ猫やジョーズなど)を使用すれば、法的な問題が生じる可能性もあります。

また、日本の著作権法も保護期間は著作権者の死後50年と規定。より長い外国の保護期間に合わせる義務もない為、フレミングの007小説は既に日本でもパブリック・ドメインになっているものと思われます。日本人作家による007小説が読める日も近いかもしれません。