『Bond 25』配給会社は2016年2月までに決定か マイケル・G・ウィルソン氏インタビュー

The Hollywood Reporter(2015年11月6日付)は、最新作『007/スペクター』の全米公開を目前に控えた映画007シリーズのプロデューサー、イオン・プロダクションのマイケル・G・ウィルソン氏とのインタビューを掲載しています。

この中でウィルソン氏は、MGMと組んで007映画次回作(『Bond 25』)を配給するメジャー・スタジオについて、ソニー・ピクチャーズなのかその他の会社になるのかは分からないとし、基本的にイオン・プロでなくMGM側が決定することだとコメント。一方でMGMが候補として検討している3社のトップとは既に面会。いずれの会社も007映画の配給会社として相応しいと考えているようで、配給会社決定は2016年1月か2月頃になるようです。

また、次回作の脚本はまだ書き始めていないそうで、アイディアも出ていなければ、タイトルも決まっていないとのこと。ダニエル・クレイグのボンド役続投の可能性については「期待している」と答えましたが、契約はしていないとコメント。自分よりももう一人のプロデューサー、バーバラ・ブロッコリの方が元々クレイグのボンド就任を推していたと話しました。また、スタジオ側はボンド役候補者リストを作って、イオン側へ提出するのだそうで、それには非常に多くの俳優名が載っているようです。

007映画の監督に求めるものとしては、良いストーリーを伝える力と俳優とうまくやっていける能力が必要で、アクションの経験は重要ではないとのこと。監督にファイナル・カットの権限を与えるのは前向きではないようです。

ソニーがケヴィン・マクローリーと組んで独自の007シリーズ製作を計画した際は、唯一の証人として製作差し止め訴訟に参加。雇った弁護士の数は41人にも及んだそうです。和解の結果、MGM側が『007/カジノ・ロワイヤル』の権利をソニー側から取得。

そして、ピアース・ブロスナンを「解雇」することになった経緯も明かしています。脚本家が新作の台本執筆を始めていた頃、ブロスナンはエージェントを替えたそうで、イオン・プロ側はこの新エージェントとトラブルに。マイケル・G・ウィルソン氏は文字通り、頭を抱える事態になっていたそうです。そしてもう一人のプロデューサー、バーバラ・ブロッコリ氏からどうしたいかと訊かれたので、「最初から全部やり直したい。『カジノ・ロワイヤル』を作って全てを一掃したい」と返答。ブロッコリ氏も同様に考えていたそうで、ソニー・ピクチャーズのエイミー・パスカル氏を説得。Qやマネーペニーが登場しないことには驚いたそうですが、製作には協力的だったとのこと。

ティモシー・ダルトンがウィルソン氏に語ったという逸話も披露。ダルトンがボンド役を引き受けた際、単に数ある仕事の一つだと割り切っていたそうですが、ボンド役就任の記者会見が開かれると、ダルトンの名は一躍有名に。ロンドンの自宅近所にあるビデオ・ショップに行くのが習慣だった彼はある日、セクシー系ビデオを選んでカウンターに持っていったところ、女性店員から「あなたが新しいジェームズ・ボンドね」と言われたので、棚に戻したのだそう。これがダルトンがジェームズ・ボンド役を引き受けて人生が変わった事を思い知らされた瞬間だったようです。