『007/スペクター』ロケ地 - ソルデン - ice Q

『007/スペクター』ロケ地 オーストリア・ソルデン/ice Q

『007/スペクター』では、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)がオーストリアのクリニックへ向かい、患者を装ってドクター・マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)に接近。しかし、ロンドンから追いかけてきたQ(ベン・ウィショー)に見つかり小言をいわれている最中にミスター・ヒンクス(デイヴ・バウティスタ)がマドレーヌを拉致します。

アルタウッセのクリニック「Hoffler Klinik」として劇中で設定され、ロケ撮影が行われたのは、オーストリア・ソルデン(ゼルデン)のガイスラッハコーゲル山頂、標高3,048mにあるレストラン「ice Q」。ダニエル・クレイグやレア・セドゥらの屋内場面は、ロンドン郊外のパインウッド・スタジオに組まれたセットで撮影されましたが、外観や屋外シーンは現地ロケによるものです。

『007/スペクター』ロケ地 - ソルデン - ice Q
『007/スペクター』ロケ地 – ソルデン – ice Q

劇中のクリニック内バーで、ダニエル・クレイグがボンド役になってから初めて、あの有名な台詞「shaken, not stirred(シェイクン、ノット・ステアード)」を使ってウォッカ・マティーニを注文するものの、「アルコールはありません」と断られてしまいます。しかし、2013年にオープンしたガラス張りが印象的なこの「ice Q」ではマティーニが飲めるのだそう(Qが注文した消化酵素シェイクはないそうです)。007映画に登場したことでレストランの人気は急上昇し、予約は必須。オープン時間は9時から16時、ランチは11時30分から15時まで。毎週水曜日はディナーの営業もしています(2016年1月現在)。

『007/スペクター』ロケ地 - ソルデン - ice Q
『007/スペクター』ロケ地 – ソルデン – ice Q

ロケ地として選定されるきっかけとなったのは、オーストリアのフィルム・コミッションが2014年1月に受け取った、イオン・プロダクションのロケーション・マネージャーからのメール。イオン・プロは山にあるモダンな建物を探していたそうで、コミッション側は条件にマッチする「ice Q」を提案。同月中に、デニス・ガスナー(プロダクション・デザイナー)、グレッグ・ウィルソン(アソシエイト・プロデューサー)、そして翌2月にはサム・メンデス監督、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンが秘密裏に現地を訪問。4月には「ice Q」がロケ地に決定しました。

『007/スペクター』ロケ地 - ソルデン - ice Q
『007/スペクター』ロケ地 – ソルデン – ice Q

「ice Q」周辺での撮影は2015年1月7日から10日の間に実施。また、「ice Q」を所有している地元企業(Bergbahnen Sölden)が運営するリフトの中間駅(Gaislachkogl Mitte)も同時期にロケが行われ、Qがゴンドラに乗るシーンが撮影されています(後日、ゴンドラは「007ボンド・ゴンドラ」と名付けられたのだそう)。また、ソルデンでは他に、ティフェンバッハとレッテンバッハの両氷河を結ぶトンネルや道路で1月と2月の計11日間、ボンドとヒンクスらのチェイス・シーンが撮影されました。

『007/スペクター』ロケ地 - ソルデン - リフト
『007/スペクター』ロケ地 – ソルデン – 中間駅のゴンドラ
『007/スペクター』ロケ地 - ソルデン - リフト
『007/スペクター』ロケ地 – ソルデン – リフト頂上駅

「ジェームズ・ボンド」の名を宣伝目的で使用するにはイオン・プロ側の承諾が必要とのことで、「ice Q」は、今後イオンと協議しながら、「007映画ロケ地」としてどう活用するかを決めたいとしています。

なお、Bergbahnen Sölden社が所有するホテル「Das Central」公式サイトは、『007/スペクター』の特別ページを設け、ソニー・ピクチャーズ提供の珍しいロケ現場写真など(Q役ベン・ウィショーが撮影で乗ったゴンドラNo.7も)をスライドで公開しています。

また、ソルデンの5つ星ホテル「Das Central」では「ジェームズ・ボンド・エクスペリエンス」と題した特別パッケージを提供中。これに含まれるのはジュニア・スイート3泊、到着時にボランジェ・スペシャル・キュヴェのボトル、「ice Q」でのランチとピノ3000のワイン、ワイン・セラーでのフォンデュ・ディナー、スキー・パス2日間分。値段は998ユーロとなっています。- Special thanks to Das Central

Photos courtesy: Das Central