ピアース・ブロスナンが追悼文 ロジャー・ムーアは「ヒーロー」

Variety(2017年5月30日付)は、5代目ジェームズ・ボンド俳優ピアース・ブロスナンからの寄稿文を掲載しています。

内容は、ピアース・ブロスナンが自身にとって「ヒーロー」であるロジャー・ムーアのおかげでジェームズ・ボンドを演じるまでに至った人生を振り返りつつ、ムーアを追悼するもの。

ピアース・ブロスナンはイアン・フレミングがこの世を去った日(1964年8月12日)、祖国アイルランドを離れてロンドンへ到着。その週末に両親と映画館でショーン・コネリー主演『007/ゴールドフィンガー』を鑑賞。

しかし、ブロスナンにとって最初の「ヒーロー」と呼べる存在は、テレビ『セイント』でサイモン・テンプラーを演じていたロジャー・ムーアだったそうです。

12歳の時には、両親に連れられた遊園地で列に並び、ムーアのサインを貰ったのだそう。ブロスナンが今までにサインをお願いした俳優はムーアただ一人とのこと。

ムーアが3代目ジェームズ・ボンドになると、その存在はブロスナンの中でより大きくなり、いつしか自分も俳優を志すように。ユーモアでボンドを演じるロジャーは素晴らしい俳優で、憧れだったとしています。

カサンドラ・ハリスが『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981)のボンド・ガールに選ばれた際は、夫としてギリシャでのロケを見学。ロジャー・ムーアと再会を果たし、暖かい歓迎を受けたそうです。

なお、ブロスナンはこの際に007プロデューサーのカビー・ブロッコリとも顔見知りに。その後、ドラマ『探偵レミントン・スティール』で人気俳優となり、5代目ジェームズ・ボンド就任へと繋がります。

再びロジャー・ムーアと会うのは、ブロスナンの007デビュー作『ゴールデンアイ』(1995)のセットで。ムーアへの畏敬の念は消えていなかったそうです。最後に会ったのはロイヤル・アルバート・ホールでの、カビー・ブロッコリ追悼の集い。

ロジャー・ムーアの優しさ、慈愛の心に触れることができたのは光栄だったと結んでいます。