ディズニー 20世紀FOX映画の買収で合意

ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーは2017年12月14日、21世紀フォックスが所有する一部事業の買収を発表しました。買収にかかる総額は約661億ドル。

買収対象となる主だった21世紀フォックス傘下企業は、映画の製作配給などを行う「20世紀フォックス映画」や、テレビ番組制作会社「20世紀フォックステレビジョン」の他、米国内ケーブル・ネットワーク、海外の放送局など。ウォルト・ディズニー・カンパニーは、メジャー映画会社のウォルト・ディズニー・スタジオを所有していますが、更にもう一つのメジャーを抱えることで、ハリウッドに大きな変革をもたらすことになります。

なおフォックスの買収は、ユニバーサル・ピクチャーズを傘下に持つコムキャストや、ソニー・ピクチャーズも一時期検討していたようです。

今回は同業者間での大型買収となるため、今後は当局からの承認を得られるか否かが焦点になると思われます。また、競合他社を得ることになったディズニーがフォックスをどう処遇・活用するのか、状況が異なるため単純比較はできませんが、MGMに買収されたユナイテッド・アーチスツがスタジオとしての機能を徐々に失っていった例もあり、その行く末が注目されます。

20世紀フォックスは現在6社しかないハリウッド・メジャーの一角で、『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)を海外配給。近年は007シリーズなどMGM作品のブルーレイ&DVD発売を担当。フォックスは007次回作『Bond 25』の劇場配給も狙っていると報道されましたが、ディズニーは007映画に興味を持っていない模様です。


12/14 訂正:買収総額を524億ドルから661億ドルに訂正します。


12/15 追記:Variety(2017年12月14日付)によると、20世紀フォックスなどの映画・テレビ事業を手放すルパート・マードック側がその売却益を基に、新たにソニー・ピクチャーズやワーナー・ブラザースのような別の映画スタジオを買収する可能性がフォックス内で取り沙汰されているようです。

ソニー・ピクチャーズのトニー・ヴィンシクエラ会長は社員に宛てたメッセージの中で、同社がフォックスの買収を検討していたことを認めながらも、ソニー・ピクチャーズの売却は改めて否定しています。