MGMのゲイリー・バーバー会長兼CEOが電撃解任

Variety(2018年3月19日付)によると、映画007シリーズを製作するMGMの取締役会は、同社会長兼CEOを務めていたゲイリー・バーバー氏を解任したようです。

ゲイリー・バーバー氏は映画製作会社スパイグラス・エンターテイメントを設立。MGMが破産すると、投資企業などからの支援を受け、2010年からMGM(Metro-Goldwyn-Mayer Inc.)の会長兼CEOに就任。2017年10月には契約を延長し、2022年まで同職を続けることが決定していました。

解任が発表されたのは3月19日で、この突然の解任理由は現時点で明らかにされていない模様ですが、既に取締役会は後任者の選定作業を開始しているとのことです。なお、本記事の投稿時点でMGM公式サイトには、会長兼CEOはゲイリー・バーバー氏であることが記載されています。

MGMは007次回作『Bond 25』の北米公開日を2019年11月8日と発表済みですが、その配給会社についてはまだ発表されていません。配給会社選定は会長であるバーバー氏が主導していた模様で、今回の解任劇が007映画の製作・配給活動に何らかの影響を与える可能性があるかもしれません。


3/20 追記
ゲイリー・バーバー氏が会長兼CEOを務めていた企業の正式名称は「Metro-Goldwyn-Mayer Inc.」で、略して「MGM Inc.」と表記する場合があります。同社の親会社で持株会社となるのが「MGM Holdings Inc.」。バーバー氏はこの持株会社では取締役会の一員となっていました。

Business Wire が掲載したプレスリリース(3月19日付)によると、ゲイリー・バーバー氏の解任を決定・発表したのは、MGM Holdings Inc. 取締役会の会長らだったようです。現地時間3月28日には2017年第4四半期の業績を発表する電話会議が開催される模様で、その際には『Bond 25』に関する何らかの情報が明らかになるかもしれません。


3/21 追記
MGM公式サイトの会社情報ページからゲイリー・バーバー氏についての記述が抹消されています。


3/21 追記
Deadline(3月20日付)は、ゲイリー・バーバー氏解任の背景を説明。MGM Holdings 取締役会の会長職に就いており同社筆頭株主の投資会社 Anchorage Capital Group でCEOも務めるケヴィン・ウルリッチ氏と、バーバー氏との間で、MGMの方向性に関する意見の相違があった模様。バーバー氏はMGMの売却を積極的に検討したかったようですが、ウルリッチ氏は反対の姿勢だったとのことです。また、ゲイリー・バーバー氏は Metro-Goldwyn-Mayer での会長兼CEO職だけでなく、MGM Holdings の取締役の座からも降ろされたらしく、MGMから完全に追放された形のようです。