MGM会長兼CEOの解任 007プロデューサーとの不仲も一因か

The Hollywood Reporter(2018年3月21日付)は、ゲイリー・バーバー氏がMGMの会長兼CEOを解任された背景について伝えています。

3月19日に発表されたこの突然の解任は、バーバー氏本人を始め、彼のスタッフらにも伏せられてきたものだそう。

取締役会の会長ケヴィン・ウルリッチ氏とバーバー氏の間には埋めがたい溝が出来上がっていたとのこと。投資会社の代表も務めるウルリッチ氏とバーバー氏は当初、MGMの経営を軌道に乗せた後に売却しようと考えていたようですが、ウルリッチ氏の気が変わったらしく、売却の方針を変えないバーバー氏と対立。

バーバー氏は『007/スカイフォール』(2012)、『007/スペクター』(2015)を大ヒットさせましたが、2016年の年間売上は過去5年間で最低を記録。3月16日に公開された『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の興行成績が振るわなかったことが、解任の決定打に繋がったようです。

また、ゲイリー・バーバー氏の人格的な問題もあった模様で、同僚やパートナー会社と衝突することが度々あったのだそう。007映画を制作するイオン・プロダクションのバーバラ・ブロッコリやマイケル・G・ウィルソンとも不仲になり、遂にイオン側はバーバー氏との協業を拒否するにまで至ったようです。

007映画次回作『Bond 25』の北米公開日は2019年11月8日と発表されていますが、英国など海外公開日は未発表。配給会社についてもまだ発表されておらず、米国内はMGMによる自社配給、海外市場はバーバー氏と個人的に親しいケヴィン・ツジハラ氏がトップを務めるワーナー・ブラザースが有力と見られてきましたが、MGMが新体制を迎えることで、配給会社選定に影響が及ぶのかもしれません。