ユニバーサルが『Bond 25』海外配給権を勝ち獲った理由とは

Screen Daily(2018年5月30日付)は、ユニバーサル・ピクチャーズが007映画次回作『Bond 25』の海外配給権をMGMから獲得した背景について分析しています。

ユニバーサルの勝因としてまず挙げたのは、ユニバーサル・ピクチャーズ・インターナショナルの配給部門担当社長のダンカン・クラーク氏の存在。クラーク氏は以前ソニー・ピクチャーズで勤務し『007/カジノ・ロワイヤル』ではコンサルタントとして活動。イオン・プロダクションやMGMにとって既知の人材であったようです。

また、イオンやMGMは、ユニバーサル・ピクチャーズ会長のドナ・ラングレー氏、ユニバーサル・フィルムド・エンターテイメント・グループ会長のジェフ・シェル氏と良好な関係にある模様です。

業界筋の話では、イオン側は『Bond 25』で10億ドルの海外興収を目指しているとのこと。過去に海外市場だけで10億ドルを超えた映画は7作しかなく、うちユニバーサルの映画は3作品。

結果的に、ユニバーサルの持つシリーズ諸作品での豊富な経験、トップクラスのマネジメント、イオン&MGMとの良好な関係が、高い評価を受けたようです。

競合スタジオ各社の敗因としては、ソニーの稼いだ『007/スペクター』での興収が前作『007/スカイフォール』から落ちたこと。ワーナーは上層部の人材流出で不安定だったこと。フォックスは売却で将来の見通しが悪かったこと等を挙げました。また、ディズニーが007シリーズに興味を抱かなかった理由は、権利を自社所有できないためとしています。