マイケル・アプテッド監督 007映画に起用された理由を語る

The Hollywood Reporter(2018年10月26日付)は、マイケル・アプテッド監督とのインタビューを掲載しています。

1999年製作のシリーズ第19作『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』で監督を務めたマイケル・アプテッド。ダニエル・クレイグは素晴らしい俳優だと評価しましたが、バイオレンスが多すぎるとコメント。この辺りで映画のトーンを変え、以前のようにユーモアを増やす必要があると考えているようです。

007映画の監督に選ばれた理由は、女性の観客動員数を上げる為だったそうです。アプテッドは女性を主人公にした映画を得意とし、『歌え!ロレッタ 愛のために』『愛は霧のかなたに』『ネル』の3作は主演女優がいずれもアカデミー賞のノミネートを受けています(うち1作は受賞)。

女性のキャラクターがもっと活躍する007映画を作ろうと試みたアプテッド監督。『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』でソフィー・マルソーが演じたボンド・ガールのエレクトラ・キングは、ボンドの味方として近づきながらも、途中で敵の女との正体がばれ、ボンドに射殺されるという、シリーズとしては初となる屈折したダークな展開を見せました。また、ジュディ・デンチも活躍。007シリーズでMが敵に捕まり命が危険にさらされる様子を描いたのも本作が初めてです。

しかし、アプテッド監督やプロデューサーらの目論見は失敗した様子で、手は尽くしたものの、より多くの女性客を呼び込むことはできなかったのだそう。結局のところ、007映画は父親と息子が観る男の映画だとアプテッド監督は語っています。