HELLO!(2019年10月27日付)は、エリザベス女王のドレッサー、アンジェラ・ケリー氏の著書『The Other Side of the Coin: The Queen, the Dresser and the Wardrobe』を抜粋し紹介しています。

ケリー氏は女王の着付けを担当しており、非常に親しい間柄との事。2012年のロンドン・オリンピック開会式に女王が女優として出演した経緯についても触れています。

ダニー・ボイルの計画をケリー氏が知らされたのは女王の秘書官を通じて。女王がプロトコールの逸脱に同意するのは珍しいそうですが、この計画にはワクワクしたそうで、直ちに受け入れたとの事。そこでケリー氏が女王自身が出演されたいかを尋ねると、女王は「もちろん」と返答。セリフも自らリクエストしたようです。

そこで「グッド・イブニング、ジェームズ」か「グッド・イブニング、ミスター・ボンド」のどちらが良いかを尋ねると、女王は後者を選択。

ケリー氏がダニー・ボイル側へ提示した女王の唯一の条件は「グッド・イブニング、ミスター・ボンド」のセリフを使うこと、だったのだそうです。

なお、ロンドン五輪での女王陛下登場をダニー・ボイルへ提案したのは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でプロダクション・デザイナーを務めるマーク・ティルデスリー。二人が練った当初の計画では女王の代役のみが出演することになっていましたが、最終的には女王自らの希望で、本人が出演しています。

『The Other Side of the Coin: The Queen, the Dresser and the Wardrobe』は、イギリスでHarperCollinsから10月29日に発売されます。