Empire(2019年12月4日付)は、キャリー・フクナガ監督によるコメントを用いながら『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』予告編に使われた主だったシーンの解説を掲載しています。
以下は、シーン別の解説(抜粋)です。
(1)冒頭のドライブ・シーン
『007/スペクター』のエンディングは無かったことにできない。ボンドとマドレーヌの関係を尊重して発展させることにした、と監督。
(2)マドレーヌの秘密
本作のプロットでは、マドレーヌの過去がボンドと彼女の関係、相互の信頼を脅かすことに。ボンドはマドレーヌが隠す秘密に疑念を抱きます。監督は、ミスター・ホワイトがヴェスパーとの取引でボンドを救ったことを挙げつつ、彼女の秘密をどんなものにするのか、他の脚本家たちと練り上げた旨をコメント。
(3)ダブル・オーのノミ
本作の大部分は『007/スペクター』の5年後が舞台。ダブル・オー・エージェントであるノミは、若い世代の台頭を描いている。ボンド引退後、新しい世代が追いついてきたところで、彼の功績はどんな扱いになるのか?
(4)ボンドとノミの人間関係
ノミはボンドに「邪魔をするなら膝に銃弾を撃ち込む」と脅します。彼女は嫌味を言って痛いところを突くと、監督。
(5)ロンドンのボンド
『007/カジノ・ロワイヤル』と本作のボンドは同じ年齢ではないとしながらも、必要な体力は十分にあるとのこと。
(6)MI6のセキュリティ
5年間に及んだ引退生活のせいで、MI6の入館に手こずるボンド。警備員に顔パスは効かない、と監督。
(7)ブロフェルド
ブロフェルドは007映画にとってアイコニックな存在。今は監獄の中でおとなしく見えるが、ボンドに復讐のプランがある、と監督。
(8)マスク姿の男
マスクを着けたミステリアスな悪役サフィン。悪の世界でも若い世代が活躍する、と監督。
(9)パロマ
車、ガジェット、アクションの他に、ファンが待ちかねているのがボンド・ガール、と監督。パロマはフェリックス・ライターが送り込んだCIAエージェントとのこと。観客の予想を裏切るようなキャラクターなのだそうです。
(10 )サフィンとボンドの対面
クレイグやプロデューサーと相談し、観客の予想を裏切る悪役に仕上げた、と監督。
(11)ボンド・カー
たくさんのアクションが盛り込まれた予告編ですが、監督が本作で重視したのは、ストーリー。キャラクターが持つ危険な面をどう描くか、を優先させたようです。