BBC(2019年12月5日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャリー・フクナガ監督とのインタビューを掲載しています。

フクナガ監督は『マニアック』のプロモーション中、辞任したダニー・ボイルの跡を引き継ぐことに。脚本の作業に与えられた時間は短く、大変だったそうです。

ダニー・ボイルの映画は楽しんで観てきたそうですが、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の脚本は一から作り直したとのこと。新しいストーリーに変えるのは、プロデューサーからの要望だったそうです。

ブロフェルドの再登場によって、『007/カジノ・ロワイヤル』に始まるストーリーの連続性が強まりましたが、これは旧来のファンに歓迎されるだけでなく、新しい観客にもアピールできるとのこと。

女優のラシャーナ・リンチがダブル・オー・エージェントを演じることに関しては、#MeToo運動が起きなくても、その方向性が示されていた可能性を指摘。007シリーズは1995年の『007/ゴールデンアイ』でジュディ・デンチがMを演じており、当時からその流れに乗っているとしました。

そしてラシャーナの件は、性別ではなくむしろ世代の問題だとコメント。本作では若い世代から古い世代への挑戦を描いたつもりのようです。