Daily Mail Online(2020年1月24日付)は、映画『The Rhythm Section』のプロデューサー、バーバラ・ブロッコリとリード・モラーノ監督とのインタビュー記事を掲載しています。

インタビューが実施された場所は、ロンドンにある同作の制作会社イオン・プロダクション本社オフィス。聞き手は007映画関連の独占スクープで実績と定評のあるBaz Bamigboye氏。

女優がボンドを演じる可能性について、メディアから訊かれることが最近続いている007映画のプロデューサー、ブロッコリ。

しかし、ブロッコリは「女がジェームズ・ボンドを演じることはない」と同氏に繰り返し伝えているとのこと。「女が男の役を演じることに必然性はない」と切り捨てたブロッコリの出した答えが映画『The Rhythm Section』だったようです。

同作はマーク・バーネル著の同名小説(邦題『堕天使の報復』)の映画化。飛行機事故で家族を失い自暴自棄の日々を送っていたステファニー・パトリックは、事故がテロだったことをジャーナリストから知らされ、復讐のために立ち上がり暗殺者となります。

主人公ステファニーを演じるのがブレイク・ライヴリー。共演者ジュード・ロウの役柄は元英国諜報部オフィサーで、ステファニーを暗殺者に育てます。

モラーノ監督やブロッコリの話では、ステファニーは決してプロの暗殺者ではなく、脆さを抱えているとのこと。しかし、同作はR指定のハードなアクション・スリラー映画で、撮影中にブレイク・ライヴリーは手を負傷。撮影は半年間中断し、公開時期も当初予定から延期されました。

同作の第2班監督は、007シリーズの特殊効果担当で知られるクリス・コーボールド。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のスタント監修オリヴィエ・シュニーデルや、スタント・コーディネーターのリー・モリソンも参加。最新の予告編では、ワンショットのカーアクションが盛り込まれています。

また、劇中ではブレイク・ライヴリーが艶やかな下着姿を見せていますが、女性監督の目線で描かれており、セクシャル過ぎることはないようです。

ステファニー・パトリックが登場する小説は他に3作あり、バーバラ・ブロッコリの思惑では『The Rhythm Section』がヒットすれば次々と映画化しシリーズに育て上げるつもりのようで、リード・モラーノ監督も続投したがっているとのこと。

ブロッコリは「女性たちともっと働きたい」のだそうで、多様性が必要だとも語っており、その姿勢は将来の007シリーズの内容やスタッフ構成に反映されるかもしれません。

映画『The Rhythm Section』はパラマウント配給で、2020年1月31日から北米と英国で劇場公開されます。