講談社から2020年1月21日に発売された『世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』(著:山田敏弘)に興味深い記述があります。
MI6元スパイが著者による取材で明かしたとされる話では、現実のMI6で働く上級エージェントは、優秀な順に「009」「008」「007」などとランク付けされており、それぞれのランクにエージェント複数が割り振られているようです。
この情報は間もなく機密解除になりジェームズ・ボンド映画で扱われる予定になっていることが、インテリジェンス界隈では話題となっているのだとか。
なお、本書で指す「ジェームズ・ボンド映画」とは4月の劇場公開を控えている『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』だと思われます。
イアン・フレミングの原作や映画では、「00」(ダブル・オー)は殺人許可証を持つエージェント個人にコードネームの一部として付けられる記号で、各00エージェントは00課に所属。00エージェント間でランク付けのような差別化は明確に設定されていません。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではラシャーナ・リンチの演じるノミが00エージェントであることが公式発表されており、彼女がボンドのコードネーム「007」を引き継ぐとの噂もあります。
元スパイの証言内容が実現するとしても、現実世界のランク・システムが本作中でどのように導入されるのか分かりませんが、ボンドとノミの間に、階級や権限的な差が生じることになるのかもしれません。