Mashable(2020年2月7日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が撮影されたパインウッド・スタジオの訪問記を掲載しています。
パインウッド内の007ステージに組み立てられていたのは、キューバのストリート。ネオン・サインにバーの店頭などが再現されていたそうです。ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグは敵に向かって銃を撃つシーンを撮影していたとのこと。
プロデューサーが語ってくれたあらすじによると、ボンドはMI6から引退。ジャマイカで生活中、CIAのフェリックス・ライターの頼みを引き受け、キューバへ行って荷物を受け取ることに。キューバでボンドはスペクターに捕まりますが、荷物を手に入れ逃れます。実際には、この「荷物」は人間とのこと。
ボンドをサポートするのはアナ・デ・アルマスが演じるパロマ。ライターの友人でキューバのエージェント。ボンドはジャマイカやキューバで不審な女性を見かけますが、これがラシャーナ・リンチの演じるノーミ。
ラシャーナ・リンチはアナ・デ・アルマスよりも長期にわたってトレーニングを受けたとのこと。彼女の着るジャケットはトムフォードなのだそうです。
また、バーバラ・ブロッコリは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が過去のクレイグ作品の集大成だとし、クレイグ・シリーズは5部作のようなものと説明。
コスチューム・デザイナーのスティラット・ラーラーブはダリ・ベンサーラの演じるプリモがボンドの敵側だと明かしました。プリモはポール・スミスのアノラックをジャマイカのナイトクラブで着ているそうです。
プロップ・デザイナーのベン・ウィルキンソンは小道具を披露。毒物を封入した瓶が納められるスーツケースが使われるそうで、劇中ではこの瓶が数百個使われるとのこと。瓶の周りには磁気爆弾も。どうやらボンドの敵は生物兵器を所有しているようです。
現実が映画の世界に追いついてきたので、クレイグ=ボンド作品ではガジェットを減らしたと語ったプロデューサーのマイケル・G・ウィルソン。今作での目玉はボンド・カーやグライダーのようです。
アストンマーティンDB5は撮影の為に10台が用意され、うち2台はガジェットが実際にフル稼働するモデル、別の2台はラリー・カー用。特殊効果のクリス・コーボールドがDB5に仕掛けたガジェットには、LEDのナンバープレート、ヘッドライト奥のミニガン、煙幕噴射装置、タイヤ・スパイク、地雷などがあるようです。コーボールドの話では、大掛かりなカーチェイスのシーンが2回あり、一つはイタリアのマテーラ、もう一つはノルウェー。
また、同サイトはQの家のセットも訪問。ベン・ウィショーが演じるQはピンク&ネイビーのストライプ柄セーターやエプロンを着るのだそう。Qのラボでは、ノーミが使うミニ・スキャナーが置かれていたそうです。