ラジオ局Beats 1の番組「New Music Daily」(2020年2月13日付)は、ビリー・アイリッシュとのインタビュー映像を掲載しています。
アイリッシュは、DJのゼイン・ロウから『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌の『No Time To Die』を手がけることになった背景を尋ねられます。
そこでアイリッシュは、2年ほど前から007映画の主題歌をやりたいと狙っていたことを明かしました。そして、主題歌風の曲を何点か作ってみたとのこと。具体的に話が動き始めたのは、アイルランドでのショーの後に、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリがアイリッシュを訪ねてから。その後にオファーが入ったようで、台本の最初の一部が提供され、それを基にテキサス滞在中の3日間で書き上げたのだそう。レコーディングはバスの中でやったとも語っています。
『No Time To Die』は二人の別れを唄うバラードですが、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』冒頭でも、ジェームズ・ボンドとマドレーヌ・スワンの仲に亀裂が入り、別れの時が訪れる模様。台本内容をかなり反映した楽曲になっているようです。
主題歌制作は想像したよりも共同作業だった、とアイリッシュ。一方的なやり方ではなく、アイリッシュがどうやりたいのか、本人の意見が尊重されたようです。12月の誕生日の翌日にはロンドンへ飛び、1週間に渡ってハンス・ジマーやオーケストラとのレコーディングに入ったとのこと。ロンドンでは幾つものバージョンを録音。クリスマス休暇を挟んで、その後も半月ほど試行錯誤が続いたとのことです。
なお、Darkroomの創設者ジャスティン・ラブライナー氏はInstagramにロンドンのエア・スタジオの様子を投稿。この中では、ビリー・アイリッシュがオーケストラ演奏を見守る写真や、演奏中の動画も。流れる音楽はリリースされた『No Time To Die』とは若干異なりますが、これがアイリッシュが語っていた複数バージョンの中のひとつである可能性があります。