The Sunday Times(2020年2月16日付)によると、2020年4月の開催が予定されていた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』北京プレミアが中止になったようです。

理由は中国における新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行。現在、中国全土の劇場7万スクリーンが閉鎖中。

中止になった北京プレミアには主演のダニエル・クレイグら俳優が参加する予定だったとのこと。宣伝ツアーも組み込まれていたそうですが、こちらは延期になった模様。

また『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の劇場公開も延期になる見込み。仮に4月中に劇場営業が再開しても、ドクター側の許可が降りないため、ツアーで俳優やスタッフが中国入りすることは難しいようです。

ハリウッドにとって、現在の中国は日本を超える世界最大の海外市場。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』海外興収は、シリーズ最高となる10億ポンド越えが期待され、中国での宣伝にも力を入れることになったようです。

この中国市場の貢献も考慮し、同作は『007/スカイフォール』を超えて、シリーズ最高の世界興収を記録すると考えられていたとのこと。

しかし、その新記録達成は危ぶまれている模様で、劇場再開が夏頃になるとの観測も。また、公開延期は海賊版普及に繋がる可能性があり、関係者の頭を更に痛めているようです。

日本でも俳優参加のジャパン・プレミア開催が予定されていたのかは分かりませんが、仮にそうだったとしても、この影響で計画が中止になった可能性が考えられます。

なお、007シリーズでは、自身の引退作で宣伝来日したボンド俳優はいません。


2/17追記
Deadline(2月16日付)によると、プレミアだけではなく、複数都市を訪問予定だった中国の宣伝ツアーそのものがキャンセルになったとのことです。