British GQ(2020年2月17日付)は、フィニアスとのインタビューを掲載しています。

インタビューの実施は、フィニアスと妹のビリー・アイリッシュがグラミー賞を受賞した2日後。

妹と自分は007映画が大好きだ、と語ったフィニアス。2人が『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌アーティストに抜擢された経緯などを明かしました。

フィニアスの話では、オファーされたら楽曲を提出して終わりという単純な話ではないとのこと。実際には、曲を作って提出した後は承認を受ける必要があり、場合によっては不採用になる可能性もあったようで、プレッシャーを感じたとのこと。プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが曲を気に入ってくれたのでラッキーだったと語りました。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌はツアー・バスの中で書き上げたそうですが、その前に台本の最初の20ページ分を渡され、参考にしたとのこと。この分量は、主題歌が始まる直前までのようです。

そしてデモをレコーディングした後は、ロンドンへ向かいハンス・ジマーのオーケストラ・アレンジメントやジョニー・マーの作業が加えられたとのことです。

主題歌のタイトル『No Time To Die』は映画タイトルと同名ですが、これを変えようとは思わなかったのかとの問いに、007映画の主題歌は映画タイトルと同じであるべき、と返答。ジェームズ・ボンドは史上最高のフィクションのキャラクターだとも語っています。

なお、007映画の構成は一部例外を除き、ガンバレル・シークエンスで幕開け。その後はプロローグ的なドラマやアクションが展開されるプレタイトル・シークエンスが続き、主題歌の流れるタイトル・シークエンスが始まります。

フィニアスの語る通り、台本最初の20ページ直後に主題歌が始まるのであれば、プレタイトル・シークエンスは約20分間になる可能性があり、その場合はシリーズ最長を記録することになります。