『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌を手掛けたビリー・アイリッシュとフィニアスが、BBC Breakfast(2020年2月18日付)とのインタビューに応じています。

これは主題歌『No Time To Die』発表後、初のテレビ・インタビューとのこと。何年も前から007映画主題歌をやりたかったビリーは、2019年初め頃から周辺にその意欲を示していたそうです。

歌詞を作るにあたって、どの程度映画のストーリーを知っていたのかと問われたビリー。9月上旬にプロデューサーのバーバラ・ブロッコリとアイルランドで会った際、最初のシーンのヒントをもらったと語りました。その後、オープニング・クレジット前の分の台本をもらったとのことで、これがかなり役に立ったのだそうです。

フィニアスは、主題歌の作詞・作曲の作業を3日間で済ませたと語っています。

二人はオーケストラ・アレンジを加える作業の際に、途中まで出来た映画を観ることができたとのこと。秘密保持契約にサインしたようで詳細は明かせないそうですが、ビリー曰く素晴らしい映画で、完成版は「クレイジー」なものになるだろうと確信。

また、フィニアスは、ダニエル・クレイグが兄妹の主題歌を気に入らなければボツになっていた可能性を示唆。ビリーも、今回の件でクレイグが大きな権限を持っていることが分かった、と補足。クレイグが主題歌に深く関与しているとも語っています。

なお、BBC公式YouTubeに掲載された映像は一部がカットされた模様で確認できませんが、Express.co.uk(同日付)はクレイグについてのコメント内容を更に踏み込んで掲載。

この記事によると、フィニアスはダニエル・クレイグが「この映画ではプロデューサーだ」と発言。ビリーも、彼が気に入らなければ先に進めなかった、と語ったようです。

007映画でクレイグが俳優としてだけではなく、プロデューサー的な役割も担ってきたことは知られており、前作『007/スペクター』では共同プロデューサーとして正式にクレジット。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でもクレイグはこれまでと同等かそれ以上の権限を握っていると思われます。