The Hollywood Reporter(2020年3月4日付)によると、ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグは、11月に公開される『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のプロモーションに参加するそうです。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は日本を含めた世界各国で2020年4月の公開予定でした。ダニエル・クレイグらキャストが宣伝活動を4月中に終えた後は、契約的に自由の身になっていたものと思われます。

しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行を背景に現地時間の3月4日、11月への公開延期が発表されることに。

ダニエル・クレイグはMGMやイオン・プロダクションに対し、11月のスケジュールを空けてプロモーションに参加する意思を伝えたそうです。ただし、日本ツアーに参加するかは不明。クレイグが宣伝で来日したのは『007/カジノ・ロワイヤル』と『007/慰めの報酬』時です。

なお、専門家の話では、計画通り4月に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を世界公開した場合、COVID-19流行の影響で世界興収の4分の1を失っていた可能性があるとのこと。一方で米国劇場所有者協会(NATO)は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開延期を「非常に独自」の判断と表現。他社や他作品の場合は、一部の流行地域を除き影響はない旨の強気の姿勢を示したようです。

また、Screen Daily(3月5日付)によると、海外配給会社ユニバーサル・ピクチャーズ・インターナショナルの幹部に公開延期の決定が知らされたのは、発表の前日だったとのことです。