Vulture(2020年3月16日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌を制作したビリー・アイリッシュ、フィニアス、そしてオーケストラ・アレンジを担当したハンス・ジマーとのインタビューを掲載しています。

ロンドンのホテルに集まった3人は、主題歌の制作過程を語ることに。

ビリーとフィニアスがアイルランド・ダブリンでコンサートを開いていた際、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが2人に会うため飛んできたとのこと。その後に映画台本の一部を渡され、主題歌を作り始めます。

フィニアスは最初ギターを使って作曲を試みたそうですが、スランプに。そこでピアノでイントロを弾き始めたところ、しっくりきたとのこと。

レコーティングをした時期は10月のツアー中。場所はテキサス州。狭くて暗いツアー・バスの中の寝台で。フィニアス曰く、主題歌からボーカルを抽出してみると、いろんなノイズが聞こえるのだそう。

そして、主題歌は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のスコア作曲を担当しているハンス・ジマーの承認を得る必要があったようです。

ジマーの話では、複数のアーティストから候補曲の提出を受けたとのこと。名前は明かせないとしながら、どの曲もイントロを聴いただけでウンザリしたと率直に明かしました。例外がビリーとフィニアスの候補曲で、「これは完璧な主題歌だ」と感じたそうです。

3人は曲を仕上げる為、70人編成のオーケストラと共にロンドンのエア・スタジオに集結。ジマーは全く異なる2つのアレンジメントをひとつにまとめたとのこと。

ちなみに、フィニアスはロンドン滞在中で楽しかったのは、ビリーとジマーが即興でピアノをデュエットしたこと、と語っています。

ジマーがストリングス編集を終えた後、ビリーとフィニアスは映画のラフカットを視聴。そこから着想を得たビリーは、曲の終盤に力強いサビを追加したそうです。