英女優オナー・ブラックマンさんが2020年4月5日、亡くなりました。94歳でした。COVID-19とは無関係の自然死とのこと。

オナー・ブラックマンさんは1925年8月22日ロンドン生まれ。ウエストエンドの舞台で俳優デビュー後、映画・テレビ界へ進出。ロジャー・ムーア主演のテレビ・シリーズ『セイント 天国野郎』などに出演。

1960年代の英テレビ・ドラマ『おしゃれ(秘)探偵』では第2・第3シリーズの計43話に、柔道を身につけたキャシー・ゲイル役で出演、人気を博します。この役がきっかけとなった模様で、ブラックマンさんは映画007シリーズ第3作『007/ゴールドフィンガー』(1964)にメインのボンド・ガール、プッシー・ガロア役で出演を果たしました。同作ではジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーを相手に柔道で対決。テレビでの経験が活かされ、本作での演技はスムーズに済んだそうです。

2002年には、大英帝国勲章(CBE)のオファーを辞退しています。

オナー・ブラックマンさんはメインのボンド・ガールを演じた経験がある女優陣の中で最年長でした。なお、007シリーズでメインのボンド・ガール女優が亡くなるのは、『007/サンダーボール作戦』のクローディーヌ・オージェに続き2人目となります。

参照
Honor Blackman」007.com(2020年4月6日付)
Honor Blackman obituary」The Guardian(2020年4月6日付)
Honor Blackman, James Bond’s Pussy Galore, dies aged 94」The Guardian(2020年4月6日付)