Variety(2021年5月26日付)は、AmazonによるMGM買収の報道を受け、イオン・プロダクションのプロデューサー、マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリが出した声明を掲載しました。 

「世界各地の劇場で鑑賞いただけるよう、我々は今後も007映画の制作に取り組んでいきます」

Amazonは一部作品を米国で劇場公開する一方、権利を取得した他社製作映画を自社のプラットフォームで配信し、劇場公開を見送る場合があり、この声明は007映画も配信限定作品になるかもしれないとの懸念を払拭する意味合いがあります。

なお、007映画の劇場公開、放送・配信、ホームビデオに関する事業はこれまで基本的にスタジオ側(MGM)が主導しています。プロデューサーらがMGMと対立した場合、自身の希望全てを実現させることは難しくなり、妥協を迫られる可能性があります。