Daily Mail Online(2021年6月27日付)によると、『007/オクトパシー』をベルリンで撮影中のロジャー・ムーアは逮捕されそうになっていた、とのことです。
東西冷戦を背景にした映画『007/オクトパシー』のジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)は、M(ロバート・ブラウン)とベンツの後部座席に乗り、ベルリンのチェックポイント・チャーリーへ。Mはそこで降車しますが、ボンドはそのままアメリカ統治地区を離れ、東側へと向かいます。
ロケ撮影の様子は、東ドイツの秘密警察シュタージによって全て監視されていたことが、ドイツ紙Bildの報じた報告書から判明。
このレポート内容では、チェックポイント・チャーリーの撮影は、1982年8月10日の午前7時30分から午後1時33分まで。現地に12台の車両が集結。
ジョン・グレン監督の指示によって、ロジャー・ムーアの乗ったベンツが同ポイント付近を走行するシーンは何度か撮り直しになりましたが、車が向きを変える度に境界線を4〜5メートルほど東側へ超えていたことを、シュタージが把握。
当時のスタッフは気づかなかったそうですが、国境を越えたのは合計4回。ロジャー・ムーアらが逮捕を免れた理由は不明です。
6/28追記:映画の内容を一部訂正しました。