The New York Times(2021年7月6日付)は、MGMの現状と、Amazonによる買収完了後の姿について伝えています。

現在のMGM映画部門会長はマイケル・デ・ルカ。ポール・トーマス・アンダーソン監督をはじめ、フィルムメーカーからの信望が厚いようです。

イオン・プロダクションのプロデューサー、マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは同紙を通じコメント。

今後の007シリーズの成否が自分たちプロデューサーの肩に掛かっていることを、マイケル・デ・ルカ会長や映画部門社長のパメラ・アブディは理解しているとし、今後もこの二人の自由裁量でMGMが運営されることを期待する、と語りました。

更にプロデューサーらは、Amazonが自分たちに対し、007映画を今後も劇場公開すると確約した、とコメントしています。

イオン・プロダクションは、AmazonのMGM買収が報道された直後に、今後も007映画の劇場公開を目指す旨の声明文を発表していました。このイオン単独名義での声明は、Amazonを牽制する動きのようにも思えましたが、両者間で合意ができているようです。

なお、既に映画製作・配給・配信部門のAmazon Studiosを抱えているAmazonが、今後MGMをどう運営していくのかは現状で不透明。

デ・ルカ会長やアプディ社長は、オリジナルの作品製作をメインとしながらも、シリーズ物の続編やリメイクを加えていきたいそうですが、Amazon傘下での二人の処遇はまだ決まっていない模様です。