ラスベガスで開催中のCinemaConで2021年8月24日、MGMのプレゼンテーションが行われたようです。

EW.com(8月24日付)によると、登壇したMGM映画部門会長のマイケル・デ・ルカは、興行関係者などの観衆へ向けて、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の2021年10月公開を確約したとのこと。

その後は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』本編からのフッテージが披露された模様。この抜粋映像は南イタリアのマテーラやその周辺地域で撮影された、プレタイトル・シークエンスからのものと思われます。

Gizmodo(同日付)は、CinemaConフッテージの詳細を掲載。

ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は地面に倒れており、一時的に聴覚を失った状態。汚れたスーツを着用し顔には血が。マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)へ電話をかけるものの、繋がらず。諦めたボンドは『ジェームズ・ボンドのテーマ』をBGMに、坂の上へ走り出す。

橋へたどり着いたボンドの前には、ニヤリと笑う少年が。背後から車が迫ってくるが、ボンドはすぐに気づかない。近づく車から銃撃が始まり、ボンドは岩陰に伏せる。橋の反対方向からはバイクが。挟み撃ち状態になったボンドはワイヤーを掴み、橋の下へジャンプする。

ボンドは再び走り始めるが、バイクの男が邪魔をする。格闘になったボンドが追い詰めると、男は「これはサフィンからの挨拶だ。マドレーヌは娘……」と言いかけて失神する。男の目は電子デバイスで、格闘後、地面に転げ落ちる。

バイクに飛び乗ったボンドは街中の坂を上り、葬儀の行列をかわしながら、階段の上からハイ・ジャンプ。バイクを乗り捨てると、ホテルの中へ。ドアマンからは「ミスター・ボンド。奥様からのご指示で、お荷物をご用意しました」と声を掛けられる。

血だらけで汚れた姿のボンドはホテルの部屋に戻り、マドレーヌの体を掴んで「何で居場所がアイツらにバレた?」と問いただす。状況が把握できないマドレーヌが誰のことかを尋ねると、ボンドは「スペクターのことだ」と返答。ボンドは、何も知らないと答えるマドレーヌを連れ出す。ホテルの前にはアストンマーティンDB5が。マドレーヌは「言っておきたいことがある」と。

二人が乗ったアストンマーティンはホテルを急発進。直後に、バイクと車2台が追いかけてくる。走行中、マドレーヌの携帯が鳴り、画面にスペクターのマークが表示される。彼女が電話をとると「愛しい人よ。ブロフェルドだ。君の父親は娘を誇りに思うだろう。君の犠牲は我々の栄光だ」と声がする。マドレーヌはボンドを裏切っていないと説明するが、ボンドは納得していない。

その頃、羊飼いが脅迫電話を受けていた。羊たちを道路に広げておかなければ命はない、との指示だった。アストンマーティンで逃走中のボンドは、敵の車へ向けて爆弾を放出。羊の群れを見つけると、敵の車が爆発するタイミングで180度ターン。『ジェームズ・ボンドのテーマ』が高らかに鳴り響き、ボンドとマドレーヌは走り去る。

マドレーヌがボンドに真実を語ろうとした瞬間、トラックが衝突し、アストンマーティンは停車。複数の車やバイクに取り囲まれる。銃器を構えた男たちが降りてきて、アストンマーティン目掛けて銃撃を開始するが、アストンは防弾仕様。叫ぶマドレーヌを尻目に、ボンドは平然としている。ボンドとの格闘で片目を失った男は、助手席の窓をしつこく撃ち続ける。ボンドに助けを求めるマドレーヌ。ボンドは動かない。窓ガラスにはヒビが。ついにボンドがスイッチを入れると、ヘッドライトからマシンガンの銃口が飛び出す。ボンドは車を360度回転させながら、男たちを撃ち始める。ボンドは車から煙幕を出すと、その場を逃げ出す。二人を乗せた街中のアストンマーティンは、滑りながら駐車場で止まる。

ここでフッテージは終了とのこと。

なお、Deadline(同日付)によると、バイクの男はボンドとの格闘時、マドレーヌ・スワンが「スペクターの娘」だと言っている模様。また、ホテルのボンドはマドレーヌの顔を平手打ちするそうです。