Vulture(2021年8月24日付)によると、イオン・プロダクションは、コロナ禍で劇場公開される映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の世界興収額を、7億ドルから8億ドルと想定しているそうです。
ソニー・ピクチャーズ配給の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は現時点で2021年10月15日のアメリカ公開予定となっていますが、同社は2022年1月22日への延期を計画中とのこと。
一方、MGMは既に3度の延期によって多額のマーケティング・コストを費やしており、これ以上『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を延期させるつもりはない模様。
そして、イオン・プロダクションに近い関係者からの情報では、同社は7億ドルから8億ドルの世界興収を設定しているとのこと。しかし、この関係者はこの数字の達成を非現実的と考えている様子です。
COVID-19流行前には、プロデューサーが海外市場だけで10億ドル以上を目標にしている旨が報じられており、北米市場分を合わせると、少なくとも13億ドル以上の興収を希望していたものと思われます。
なお、007シリーズで最高の世界興収(約11億ドル)を記録したのは2012年公開の『007/スカイフォール』。その際の海外興収は約8億ドル。北米は約3億ドルでした。