映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ジェームズ・ボンド公式ポッドキャストの第3エピソード『Bond Around The World』が2021年9月13日から配信されています。
今回のテーマは007映画のロケ地。
バーバラ・ブロッコリ
1才の頃、ジャマイカの『007/ドクター・ノオ』ロケを訪問した。同国はジェームズ・ボンドのスピリチュアル・ホームだ。ロケ撮影では周囲にダメージを与えないよう注意しており、撮影後は撮影前の状態と同じように戻す。
マイケル・G・ウィルソン
シリーズ初期は今ほど海外旅行が一般的ではなく、世界各地でのロケ撮影が007映画のアピールポイントとして始まった。今作ではキューバを訪問したが、実際の撮影はジャマイカとロンドン(パインウッド・スタジオ)で行った。スコットランドでも撮影したが、脚本的にはノルウェーの設定になっている。
ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド(脚本家)
脚本作りにあたり、いつもフレミングの原作を振り返ってアイディアを出す。今作では小説『007/黄金の銃をもつ男』と『007は二度死ぬ』の要素が組み込まれている。
ジェフリー・ライト
ジャマイカ・ロケのオフではサーフィンを楽しんだ。地元の人にも暖かく歓迎された。
ラシャーナ・リンチ
ジャマイカがルーツで、母親もロケ先を訪問したが、撮影があったのは馴染みのないエリアで二人とも新鮮だった。
ラミ・マレック
イタリア、ジャマイカ、ノルウェー、イギリスで撮影をした。パインウッド・スタジオの007ステージで撮影に参加できたことは光栄に感じた。
キャリー・ジョージ・フクナガ監督
他の映画ではバイクに乗ってロケハンをしてきた監督。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、保険の関係でバイクには乗れなかった。
チャーリー・ヘイズ(ロケーション・マネージャー)
ロケ地選定は基本的に監督の役目だが、脚本家、プロダクション・デザイナー、撮影監督、プロデューサーらとも話し合う。「ホワイトホール」など台本に具体的な地名が示されていることもあるが、多くの場合は書かれていないので、台本のアクション内容、文脈、暑い地域か寒冷地かなどの情報をもとに考える。今作ではプロダクション・デザイナーと映画のトーンなどを話し合った。これまで担当した007映画4作のロケ地の中で、『007/スペクター』に登場したオーストリア山頂のレストラン「ice Q」が最も気に入っている。
クリス・コーボールド(特殊効果スーパーバイザー)
今作のマテーラでのカー・チェイスは、自分とスタント・コーディネーターのリー・モリソンが主体的に動いた。マテーラで撮影に入るまでに、12回ほど訪問した。街を貫くストリートが一本しかなく、その道を封鎖して100人ほどのスタッフと爆破を伴うカー・スタントを撮影することは困難に思えたが、地元は協力的だった。アストンマーティンは撮影用に10台が用意された。マテーラでのカー・スタント撮影に要した期間は約6週間。完成した映画は未見だが、この場面は恐らく5分間ほどの尺になりそう。
ダニエル・クレイグ
自作の中で最も気に入っているロケ地は、『007/慰めの報酬』で使用されたパラナル天文台がある、チリのアタカマ砂漠。乾いた空気の大地で眺める満天の星が素晴らしく、また訪れたい。
ナオミ・ハリス
今作でもロンドン市内で撮影されており、意味のある役割が持たされている。
ロリー・キニア
007映画ロケのスケールには圧倒される。『007/スペクター』撮影時は、トラファルガー・スクエアやザ・マルなども封鎖できた。