映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ジェームズ・ボンド公式ポッドキャストの第4エピソード、『The Music of Bond』が2021年9月16日から配信されています。
今回のテーマは007映画のミュージック。
キャリー・ジョージ・フクナガ監督
制作初期の段階から音楽の作業に入る。撮影と同時に編集するが、その際には暫定的な音楽を使う。ダニエル・クラインマン(タイトル・デザイナー)とは綿密に打ち合わせした。時間不足のため、主題歌が出来上がる前からタイトル・デザインの作業を開始する必要があった。
デヴィッド・アーノルド(作曲家)
『007/カジノ・ロワイヤル』のボンド役スクリーン・テストでは、候補者がそれぞれ3つのシーンを演じた。ダニエル・クレイグがオーディションで見せた動きは、全体のスコア作りに影響を与えた。『007/カジノ・ロワイヤル』はボンドになる過程を描いていたので、『ジェームズ・ボンドのテーマ』は最後まで使わなかった。007映画の音楽作業は6週間かかる。
ダニエル・クラインマン(タイトル・デザイナー)
タイトル・デザインの作業は自分自身のブレインストームとリサーチで始める。映画の内容とは関連を持たせるが、タイトル後に続くストーリーをあまり明かさないように注意する。『007/カジノ・ロワイヤル』のメイン・タイトルは、イアン・フレミングがデザインしたイラストからアイディアを得た。作業開始時に台本を読むが、途中で変更が入るし、どんな主題歌が仕上がるのかわからないので、フレキシブルに対応する必要がある。
ハンス・ジマー(作曲家)
友人であるバーバラ・ブロッコリからオファーの電話があった。スティーヴ・マッツァーロと一緒に作業する許可をもらった。ビリー・アイリッシュとフィニアスによる主題歌を気に入った理由は、典型的な007主題歌と競おうとするものではなく、自分の音楽のアイデンティティがあったから。ビリーとフィニアスからデモを得たあとは、自分とスティーヴ・リプソン、マット・ダンクリーも主題歌制作の仕上げに加わった。
ビリー・アイリッシュとフィニアス(主題歌担当)
自分のスタイルを持ち込むと共に、過去の主題歌に敬意を表した。ヴァースの途中でモチーフとして『ジェームズ・ボンドのテーマ』を引用したのは自分たちの意思だった。『007/スカイフォール』のタイトル・シークエンスは以前から観ていて凄いと思った。前から007の主題歌をやりたくて、ボンド風の楽曲を作ったりしていた。