The Sunday Times(2021年9月18日付)は、イオン・プロダクションのプロデューサー、マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリとのインタビュー記事を掲載しています。

8月実施のインタビューで、ダニエル・クレイグ降板後の次期ボンド俳優について問われた二人。

ウィルソンは、現時点で有力候補者はおらず、そのことを考えてもいない、とのこと。誰が7代目ボンドになるにしても、俳優の性格が新ボンドのキャラクターに生かされる、としました。

ブロッコリは、ボンド役俳優を決めることは単なるキャスティングに留まらず、パートナーシップ締結を意味する、と指摘。その後に続くシリーズのテンプレートを刷新することになり、大きな決断が要求されるとのこと。人気投票で決めることはしない、とも語っています。

なお、ブロッコリは心の中で、クレイグの降板を未だに拒絶しているようです。

AmazonによるMGM買収が与える007シリーズへの影響について、ブロッコリは、まだよく分からない、と返答。Amazon側が007映画をどうしたいのか、現時点でその考えがよくわからないとのこと。

Amazonが劇場公開に拘る続けることを期待しており、買収承認が当局から下りた後、詳細を話し合う予定なのだそうです。

また、ディズニーによる買収後『スター・ウォーズ』スピンオフが次々と製作されだしたように、Amazon傘下のMGMと共に007映画のスピンオフを製作する可能性について問われたブロッコリは、ハムレットが登場しないハムレット劇を作るようなものだとし、否定的な考えのようです。その一方、未来がどうなるのか誰にも分からない、と含みを持たせました。