映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ジェームズ・ボンド公式ポッドキャストの第5エピソード『Cars, Gadgets, Costume: The Craft of Bond』が2021年9月20日から配信されています。
今回の内容は、車や衣装など。
キャリー・ジョージ・フクナガ監督
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のアストンマーティンDB5は、ボンドが『007/カジノ・ロワイヤル』の賭けでで勝ち取ったもの。自分の好きな『007/リビング・デイライツ』のV8、ノーミの運転するDBSが登場する。料理シーンでQに日本のエプロンを着けさせた理由は、それが素晴らしいと思ったから。
クリス・コーボールド(特殊効果スーパーバイザー)
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではDB5のスタント・カーを8台作った。このうち、2台のルーフにはスタント・ドライバーが乗るポッドを設置。他に「ヒーロー・カー」と呼んでいる2台も作った。これはダニエル・クレイグが乗る車両。イタリア・マテーラでの最初の撮影が、台本上ではスタント場面の最後だった。本物のダメージを加えるわけにはいかず、銃痕ステッカーを貼付した。ランドローバー・ディフェンダーの新モデルは8台が用意された。未発表モデルだったので、いつもカバーを掛け隠していた。
マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリ
007シリーズでは長年に渡って何作も働いている、馴染みのスタッフが多い。
リー・モリソン(スタント・コーディネーター)
ほとんどのスタントは実際に人間がやっている。CGの使用は限定的。予告編でも使われているバイク・ジャンプのスロープの角度は65度。ボンドに扮して実際にジャンプしたのは、ポール・エドモンドソン。バイク・スタントはノルウェーのシーンでも観られる。
ベン・ウィショー
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、Qが客のために自宅で夕食のロースト・ポテトを料理中、ジェームズ・ボンドが突然来訪して邪魔をする。家にいるQの姿に観客は関心があると思う。Qの自宅は仕事場のようだ。
マーク・ティルデスリー(プロダクション・デザイナー)
Qのヴィクトリア様式の家はウォータールー駅の近くにあり、自転車で通勤するという設定。Qの愛猫の出番も多い。Qの料理は厳密に計量するなど科学的。Mのオフィスのセットには、クラシックかつ象徴的な革張りドアを使った。
ダニエル・クレイグ
スティラット・ラーラーブの衣装は素晴らしい。トム・フォードとコラボしてボンドの衣装を作った。トラウザーズひとつをとっても、デザインに3ヶ月の期間をかけた。車やロケ地の風景も良いが、観客には衣装も注目して欲しい。アクション・シーン向けに同じスーツを25着ほど作った。
スティラット・ラーラーブ(コスチューム・デザイナー)
衣装作りにおいては、リサーチに時間をかけ、監督や俳優とも話し合った。タキシードは、クレイグの過去作で着たものを改めて振り返った。ファブリックは自分とクレイグ、トム・フォードが協議して決めたもので、大量入手は困難だった。同じタキシードを33着用意した。サフィン役ラミ・マレックの衣装は、リサーチ中にデザイナーの三宅一生の白黒写真を見て、ヒントを得た。世界的デザイナーが仕事場にいるエレガントなこの姿をマレックとフクナガ監督に見てもらい、サフィンの衣装を作るきっかけになった。
他、ジェフリー・ライトやラミ・マレックなども参加しています。