The Hollywood Reporter(2021年9月22日付)は、キャリー・ジョージ・フクナガ監督らとのインタビューを掲載しています。

2020年4月公開予定だった『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の同年秋への延期が発表された際、ダニエル・クレイグは『Saturday Night Live』のリハーサル中だったとのこと。フクナガ監督が延期を知らされたのは、公式発表の数時間前だったそうです。

プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンの話では、フクナガ監督を起用するにあたり、彼がアメリカ人であることは支障にならなかったとのこと。ウィルソンは、フクナガ監督はフランス語やスペイン語も流暢で、旅慣れしているコスモポリタンだ、と評価。

子供の頃のフクナガ監督はADHDのようで、読書が苦手だった時期があるそうですが、その後は克服したとのこと。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(当時は『Bond 25』の仮称)監督を希望していたフクナガは2016年、自分のエージェントへバーバラ・ブロッコリとのミーティングをセッティングするよう依頼。ミーティングは実際に行われましたが、監督に起用されたのはダニー・ボイル。しばらくしてボイルが降板すると、フクナガはブロッコリへ、「チャンスがあるか?」とメール。その翌週には、二人は会って話し合っていたそうです。

そのダニー・ボイルのビジョンは逸脱していたとのこと。彼の『Bond 25』ストーリー案は、冗談がきつく奇抜なもので、一方のプロデューサーはクレイグの最終作に相応しいシリアスなストーリーを求めていたのだそうです。

フクナガ監督が好きな007映画は、『007/カジノ・ロワイヤル』と『女王陛下の007』の2作とのこと。