映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ジェームズ・ボンド公式ポッドキャストの最終(第6)エピソード『Being 007』が2021年9月23日から配信されています。
今回のテーマはボンド役。
ダニエル・クレイグ
バーバラ・ブロッコリと初ミーティングをしてから、ボルチモア滞在中にボンド役オファーの電話をもらうまで、一年ほど要した。ボンド役決定は秘密だったので、誰かと共に祝うことができず、一人でマティーニを飲んだ。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』には当初から核となるアイディアがあったが、それを取り囲むストーリーを考え出す必要があり、絶えず修正を加えていた。自分の考えはかなり採り入れられた。これだけの規模の映画を作れるのは、とてもラッキーだ。やるからには、全力を注ぐ必要がある。スタッフの中から功労者を一人だけあげるとしたら、クリス・コーボールド。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でやり遂げたという気がする。
ジェフリー・ライト
クレイグがボンド役のオファーを受けた際に撮影中だった映画『インベージョン』で共演。その頃から彼を知っていたので、フェリックス・ライター役で『007/カジノ・ロワイヤル』に出演した際は、最初からクレイグと打ち解けられた。
ナオミ・ハリス
『007/カジノ・ロワイヤル』を観て感銘を受けた。クレイグには情熱があり、ボンド役をよく理解している。
ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド
『007/カジノ・ロワイヤル』の脚本作業に取り掛かる時点で、ボンド役が誰になるのか全くわからなかったので、フレミングの原作に立ち戻りながらも、自由な発想で書き始めた。クレイグはしっかりとしたボンド像を持っている。
キャリー・ジョージ・フクナガ監督
監督就任までのプロセスは長かった。最初にバーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン、グレッグ・ウィルソンと面談。その後にダニエル・クレイグとミーティング。そしてまたプロデューサー陣と会った。
マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリ
クレイグのことはボンド就任前からよく知っており、映画『エリザベス』で廊下を歩く姿に惹きつけられた。問題はクレイグがボンド役を渋っていたことだった。クレイグはボンド役を引き受ける条件として、脚本や映画作りの全てに意見を言わせてほしいと要望、これを承認した。クレイグはボンドに相応しい体づくりに励み、アスリートのような体つきになった。『007/スペクター』後、クレイグは降板したがっていたが、まだやるべきストーリーが残っていると口説くと、しばらくしてクレイグは「その通りだ」と復帰を決めた。次のボンド役については、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開後に考えたい。