映画007シリーズ公式サイトは2021年10月5日、グレッグ・ウィリアムズとのインタビューを掲載しました。

グレッグ・ウィリアムズは舞台裏写真本『Bond On Set』などで知られる写真家。リミテッド・エディションのプリント・シリーズ『007 X GWP』が現在販売中。ダニエル・クレイグと共同でライカとコラボレーションした『Leica Q2 Daniel Craig x Greg Williams』もリリースされています。

Q. 007映画にスチル・フォトグラファーとして参加するようになったきっかけは?

『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』時にイオン・プロダクションへ連絡し、セットを撮影できないかと頼んでみた。ズコフスキーのキャビア工場セットを撮影できたたが、広角レンズでも全て入り切らず、60枚の写真をつなぎ合わせた。その後、『007/ダイ・アナザー・デイ』の際に仕事の電話をもらった。

Q. 『007/ダイ・アナザー・デイ』がメイキングの写真を頼まれた最初の007映画という訳か?

台本とスケジュール表を渡され、あとは好きにして良いと言われた。50日間ほど撮影に付き合っていたと思う。

Q. ピアース・ブロスナンとは良好な関係ができたか?

非常に良い。今でも良き友人だ。ハル・ベリーの存在も大きかった。カディスのビーチではオレンジのビキニ姿を撮った。

Q. ダニエル・クレイグを007映画出演前から知っていたか?

初めてダニエルの写真を撮ったのは、1997年のカンヌ国際映画祭で。彼は『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』のために訪れていた。カールトン・ホテルのビーチで撮影。その後『レイヤー・ケーキ』にも呼ばれた。『007/カジノ・ロワイヤル』のスクリーン・テストにも参加した。ダニエルがボンド役に正式決定すると、プロデューサーに自分を使うよう頼んでくれた。

Q. 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では何を撮影したか?

映画の撮影開始から2ヶ月ほど経って参加した。彼のトレーラーの中で撮ったり、トレーニングの様子を撮った。パブリシティ向けやポスター用写真も手がけた。森の中でランドローバーが宙を舞う場面や、マテーラのドーナツ広場でDB5が回転する様子も撮っている。