The Japan Times(2021年10月14日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャリー・ジョージ・フクナガ監督とのインタビュー記事を掲載しています。
キャリー・フクナガは007シリーズで初のアメリカ人監督となりました。
しかし、イギリスの象徴である007映画をアメリカ人の自分が監督することに不安はなかったとのこと。そもそも、このプロジェクトに深く関与するまで、自分が初のアメリカ人監督であることを知らなかったのだそうです。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で最も困難だったのは、時間との闘い。キャリー・フクナガは、ダニー・ボイルが辞任して数週間後に監督就任。プロデューサーとダニエル・クレイグからはストーリーを初めから練り直すように求められたそうです。10週間から12週間かけてアウトラインや脚本を作ったとのこと。
キャリー・フクナガ監督が好きな007映画は『007/カジノ・ロワイヤル』や『女王陛下の007』。『女王陛下の007』のストーリー構成やルイ・アームストロングの歌などが気に入っているそうです。
今作に最も影響を与えたのは、『007は二度死ぬ』の小説や映画。小説の中に出てくる毒の庭は、バーバラ・ブロッコリが以前から映画で使いたいと考えていたアイディアだったとのこと。
また、サフィンの基地デザインの一部は、安藤忠雄が設計した直島の地中美術館に基づいているのだそうです。