Tempus Magazine(2021年10月18日付)は、007シリーズ常連のキャスティング・ディレクター、デビー・マクウィリアムズとのインタビューを掲載しています。

デビー・マクウィリアムズは『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981)で007シリーズに初参加。最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』までの間に、13作の007映画を担当しています。

『スーパーマンII 冒険編』を担当した際、そのプロダクション・マネージャーがイオン側へ推薦してくれたことが、007映画で働くきっかけになったそうです。バーバラ・ブロッコリは彼女が19歳の頃から知っているとのこと。

デビー・マクウィリアムズが最も成功したキャスティングだと自負しているのが、『007/カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセン。

当時の彼はほとんど無名。撮影は既にプラハで始まっており、マクウィリアムズがミケルセンをバーバラ・ブロッコリに面談させると、ブロッコリからは、衣装を着させてマーティン・キャンベル監督に合わせるよう指示が。キャンベル監督はミケルセンを一目見て決めたようです。

同作のカジノ客の一人にドイツのモデルで女優のヴェルシュカ・フォン・レーエンドルフが登場していますが、これはマクウィリアムズが10代の頃から憧れていたからなのだそう。

ダニエル・クレイグの跡は誰が引き継ぐのか、と問われたマクウィリアムズは契約があり話せないようです。次のキャスティングについては何もわからない様子。

そして「憶測のほとんどは全くのナンセンスだ」と返答。「(これまでに)メディが取りあげている候補者は、次期ボンド役にはならないと自信を持って保証できる」とも語ったようです。