Variety(2021年11月1日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』タイトル・シークエンスの制作担当者らとのインタビューを掲載しています。
インタビューに応じたのは、タイトル・シークエンスを制作を請け負ったVFXスタジオ、Framestore社のデザイン部門長Stephen Goalbyと、VFXスーパーバイザーのJules Janaud。
4分弱の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』タイトル・シークエンスの全フレーム数は5,373。CPUのレンダリングに要したのは250万時間以上。
タイトル・デザイナーのダニエル・クラインマンの監督下で作業をしたGoalbyとJanaud。過去作のタイトル・シークエンスを改めて観直しており、『007/ドクター・ノオ』のアイコニックなドットが今作に採り入れられました。
クラインマンは台本を持っていたそうですが、エンディングは極秘扱いで、作業当時は知らされなかったとのこと。タイトル・シークエンス後に起きるイベントのヒントも多少加えたものの、やり過ぎないよう注意したそうです。
タイトル・シークエンスの全体構想は、ジェームズ・ボンドが心を砕かれ、力を落としている状態を描くこと。最初の部分は彩色を抑え気味に、最後は力を取り戻すボンドを象徴するかのように、明るい色調へと変えたとのことです。