Vulture(2021年11月4日付)は、アラン・カミングとのインタビュー記事を掲載しています。
映画『007/ゴールデンアイ』にボリス・グリシェンコ役で出演したアラン・カミング。撮影開始時にアルバート・R・ブロッコリから激励のFAXが送られ、それぞれの俳優の楽屋に配られたとのこと。
初日の撮影はセヴェルナヤのシーン。発泡スチロール製のフェイク雪にまみれた後、何度か入浴したにも関わらず、数日経ってもヘソから雪が出てきたそうです。
撮影時は映画とタイアップした髪の“アクティベーター”をヘアスタイリストから塗りつけられていたとのこと。数年後にピアース・ブロスナンのマリブにある自宅を訪問した際、ブロスナンはそれをまだ持っていて、すね毛につけていたそうです。
カミングがホストを務めたロサンゼルスのアワード・セレモニーでは、パンを頭にぶつけられたことが。その犯人はブロスナンだったとのこと。
カミングも当初はサンクトペテルブルクへ行く予定だったものの、制作側はロシア・マフィアの犯罪を恐れ、リーヴスデン・スタジオとロンドンの教会で撮影を済ませたそうです。
エンディング近くでボリスは凍りつきます。撮影ではバケツに入ったドライ・アイスを浴びせられたそうで、塊の一部が頭部に張り付き、火傷になりかけた模様。逃げようにもベルトで体を固定され身動きが取れず、消防士が水を掛けてずぶ濡れになり、大変だったようです。
凍りついた後に映るのは、ボリスの等身大人形。撮影後にスタッフがこれを欲しいか尋ねてきたそうですが、辞退。しかし、その後に各地の007映画の展覧イベントでこの哀れな姿の人形が引っ張り出され、その写真が自分へ送られてくるようになると、持ち帰らなかったことを後悔したそうです。
再び007映画への出演オファーがあれば、ぜひ引き受けたい、とカミングは語っています。