<当記事は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のエンディングについて記述しています>

The Times(2021年11月6日付)は、タッシェン社から発売中の『The James Bond Archives. “No Time To Die” Edition』の内容を一部紹介しています。

同書の編集者ポール・ダンカンのインタビューに応じたボンド役のダニエル・クレイグ。『007/カジノ・ロワイヤル』にキャスティングされた際、「自分がボンド役を辞める時はボンドを死なせたい」とプロデューサーへ要望を出したことを明かしたようです。

この結末はトップ・シークレット扱いに。ボンドの死が書かれた本物の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』台本は僅かな部数しか作られず、大部分のスタッフには偽の内容が書かれた台本が配られたのだとか。

アソシエイト・プロデューサーのグレッグ・ウィルソンの話では、フェイク台本に書かれた最後のシーンでは、ボンドが瓦礫から脱出し、ナイトの称号を授与される……とのこと。007シリーズでフェイクが作られたのは、これが初めてだそうです。

プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは、前作『007/スペクター』でボンドを死なせることに反対。また、同作の台本にはボンドの娘も登場するバージョンが作られたそうですが、そのキャラクターの年齢設定がボンドには高すぎてマッチせず、削除されたとのこと。

同書では『007/カジノ・ロワイヤル』のボンド役オーディションについても記述。プロデューサーはダニエル・クレイグ、ヘンリー・カヴィル、サム・ワーシントンの3人にまで絞り、タキシード着用のスクリーン・テストを実施したそうです。

『The James Bond Archives』は『007/スカイフォール』公開時に初めて出版された、007シリーズのオフィシャル的な位置付けの歴史本で、イオン・プロダクションの全面的協力を得て、同社秘蔵だったアーカイブ資料を掲載。『007/スペクター』公開時にも、同作内容を追記したエディションが発売されています。