The Guardian(2021年11月12日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の脚本家ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドのインタビューを掲載しています。
インタビューが実施されたのは、イギリスで『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が劇場公開され、同国歴代6位の興収を記録した直後。
ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドは学生だった1970年代にバンドを結成(当時のメンバーにはダムドのラット・スキャビーズも)。自主的に007映画主題歌を作ったとのことで、そのタイトルは『Never Say Thunderballs Dr No』。10年ほど前にその楽曲をプロデューサーのマイケル・G・ウィルソンに披露したところ、「本業を忘れるな」とコメントされたのだそう。
数年後の世界ではどんな問題が起こり得るかを常に考えているという脚本家デュオ。二人の話では、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のストーリーは2017年の時点で出来上がっており、ニューヨークへ飛んでダニエル・クレイグの承認も得ていたそうです。
その後、監督にダニー・ボイル、脚本家にジョン・ホッジが就任。パーヴィス&ウェイドの案は脇へ追いやられます。ボイルとホッジが降板すると、パーヴィス&ウェイドは復帰。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でサプライズだった点として、多くの観客に受け入れられたパロマ(アナ・デ・アルマス)のシークエンスを挙げました。パーヴィス&ウェイド版の脚本でもパロマは書かれていたそうですが、単なる連絡係だったとのこと。キャリー・ジョージ・フクナガ監督がパロマ役の更なる活躍を希望し、フィービー・ウォーラー=ブリッジがそれに応えたようです。
今作では女性キャラクターが強化されていますが、#MeToo/Time’s Up運動とは関係がないとのこと。
二人は次回作『Bond 26』に呼ばれるのかどうか、まだ分からないそうです。