Variety(2021年12月3日付)は、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の同名主題歌を作詞・作曲したビリー・アイリッシュと兄フィニアスとのインタビューを掲載しています。

二人はVarietyのFilm Song of the Yearの受賞が決定。授賞式を前に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』主題歌の詳細を語りました。

主題歌を書くにあたって受けた指示内容を尋ねられると、フィニアスはプレタイトル・シークエンスの台本を読んだと返答。二人は通常、作詞と作曲の作業は同時進行で、たまに作詞先行のこともあるそうですが、本作では逆にメロディが先だったとのこと。

曲を書き上げた後、ハンス・ジマーとバーバラ・ブロッコリに招待されロンドンへ。その時(2019年末)初めて、映画の結末を知ったそうです。

それ以前は与えられたプレタイトル台本の内容しか分からず、ブロッコリが唯一教えてくれたタイトル後の内容は、ジェームズ・ボンドがマドレーヌ・スワンに騙されたと思い続けていること。

また、フィニアスは歌詞の「I had fallen for a lie」には二重の意味があると解説。一つはボンドがマドレーヌに嘘をつかれたと思い込んでいる状況を指しており、もう一つはブロフェルドの嘘を意味しているそうです。

ビリーは更に、ボンドが自分は騙されたと考えている状態に加えて、もう誰も信じないと自分自身を騙し続けている心境も含まれる旨を語っています。