映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』公式ポッドキャスト第7話(最終回)『The Secrets of Making No Time To Die』の配信が2021年12月10日、始まりました。
映画の劇場公開後、ダニエル・クレイグやスタッフらがこれまで明かせなかった制作の舞台裏を語ります。
主な出演者と要点は次の通りです(スポイラーあり)。
ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド(脚本家)
完成した映画はプレミアで初めて観た。女性007のアイディアはバーバラ・ブロッコリが出した。ボンドの死について、2017年初め頃から話し合っていた。ポイズン・ガーデンは以前から使いたいと考えていたアイディアで、『007/スカイフォール』でも検討した。
キャリー・ジョージ・フクナガ(監督兼脚本家)
キューバ・シーンの撮影は、ダニエル・クレイグの負傷が原因で中断したため、完了するまでに半年かかった。エンディングは次回作にどう繋げるかを考慮して作っていないので、次回作がどんな内容になるのか分からない。最後のトンネル・シーンは冒頭のガンバレルのようにシンボリックなビジュアルになった。エンディングのアイディアは最初からあった。その秘密がずっと守られたことに驚いている。
マイケル・G・ウィルソン(プロデューサー)
ボンドの死はダニエルが強く望んでいた。
バーバラ・ブロッコリ(プロデューサー)
ノーミに用意したバックストーリーでは、他の誰もが望まなかったダブル・オーの番号を彼女が意欲的に得たことになっている。ボンドが家族を作らず独身を貫いたのは、家族への攻撃を恐れていたから。正当な理由があれば、自分の身を捧げる覚悟はできていた。特定DNAを攻撃する兵器のアイディアを生み出したのは、マイケル・G・ウィルソン。これがエモーショナルなエンディングに繋がった。
フィービー・ウォーラー=ブリッジ(脚本家)
女性のキャラクターを磨き上げるために起用されたと伝えられているが、そのような要請はなく、全体的に関わった。
ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)
ロケ地ジャマイカではゴールデンアイに滞在し、フレミングのデスクも見た。今作に一貫したテーマは「ファミリー」と「ラブ」、加えてエンディングも重要だった。一日の撮影が終わると毎晩のように監督のオフィスに行って、より良い作品作りに協力した。その結果には非常に満足している。
クリス・コーボールド(特殊効果スーパーバイザー)
今作のアストンマーティンDB5のために、イタリア、スイス、イギリスの番号に対応した可変LEDナンバープレートを制作しマテーラの近くで撮影した。素晴らしい出来だったが最終的にはカットされた。ソールズベリー・プレーンで撮影されたミサイル着弾シーンは、最も多くの高性能爆薬を爆発させた映画のワンテイクとして、ギネス世界記録となった。
サイモン・ヘイズ(プロダクション・サウンド・ミキサー)
フェリックス・ライターとボンドが溺れるシーンは、通常の映画撮影であればアフレコを使うところだが、現場の生音声を使うようにした。