<スポイラー注意>
Screen Daily(2021年12月20日付)は、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリ、ダニエル・クレイグらとのインタビュー記事を掲載しています。
記事のライターは『メイキング・オブ・007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(日本語版12月24日発売予定)のマーク・ソールズベリー。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』プレミアから2ヶ月後にインタビューを受けたダニエル・クレイグは、同作の出来にとても満足しているとのこと。コロナのパンデミックのせいで期待していたほどの興収が稼げなかったことを惜しみつつも、現実の成績に喜んでいる様子。
プロデューサーのバーバラとマイケルはスタッフの誰に対しても非常に協力的で親切。このおかげで、皆がプロデューサーと共に働きたいと望んでいるそうです。
今作ではジェームズ・ボンドが死を迎えます。クレイグは『007/カジノ・ロワイヤル』のベルリン・プレミアの場で、自分のシリーズの幕引きにボンドを死なせたい、とバーバラに頼み込んだとのこと。
次回作(『Bond 26』)ではどんな形でボンドを登場させるのかという質問に対し、プロデューサーらは「現状で空白」であり「何も話し合っていない」とコメント。脚本も同様にまだ動いていないそうです。
新ボンド役にはトム・ハーディなど様々な俳優の名前が噂されていますが、これについてプロデューサーはダニエル・クレイグを選び出した時のことに触れ、観客の要望を聞くのではなく、自分達が正しいと思う道を行きたい旨を語っています。
2021年5月、AmazonによるMGM買収が発表されました。M&Aが007シリーズに及ぼす影響は現状で未知数のようです。しかし、MGM側から何も変更はないと言われているとのこと。
買収によって007がテレビ・シリーズ化されたり、スピンオフ映画が製作されるのではないかとの期待が高まりました。これについてバーバラ・ブロッコリは「二人(パロマ役アナ・デ・アルマスとノーミ役ラシャーナ・リンチ)がとても気に入っている。彼女達が望む形で戻ってくれたら嬉しい」とコメント。その一方で、ボンドを主人公としたストーリーを作るのが優先であるとの考えも示しました。