英国政府は2021年12月31日、The New Year Honours 2022 Lists(新年の叙勲リスト2022年版)を発表しました。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でジェームズ・ボンド役から卒業したダニエル・クレイグへはCompanion of the Order of St Michael and St George(CMG、聖マイケル・聖ジョージ勲章)が授与。授章理由は映画とシアター分野への貢献。原作や映画に登場するキャラクターであるボンドの持つ勲章が、演じた俳優へも与えられる形になります。

映画007シリーズ公式サイト(2021年12月31日付)によると、CMGは慣習的に現実のスパイ、外交官、大使、外務省職員に授与されるものであり、俳優へ与えられるのは異例のようです。

ダニエル・クレイグは2021年9月にも英海軍から名誉中佐に選ばれ、ボンドと同じく中佐の階級を得ていました。

イオン・プロダクションのプロデューサー、マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリにはCommander of the Order of the British Empire(CBE)が授与。授章理由は映画、ドラマ、社会貢献活動分野における貢献。英連邦王国に属しないアメリカの市民は「Honorary(名誉)」付きで受章しますが、この二人は米英二重国籍を所有しているため、通常のCBEが与えられます。なお、この二人へはOBEが2008年のNew Year Honoursで授与されていました。

各叙勲者はこの政府発表をもって称号を使用可に。勲章は後日開催の叙勲式でエリザベス女王もしくは名代から授かる予定です。