DeadlineのポッドキャストCrew Call(2022年1月19日配信)に、イオン・プロダクションのプロデューサー、マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリが参加しています。

プロデューサー陣が『007/スペクター』後に休息を必要としていたダニエル・クレイグへ第25作への続投の話を本格的に持ちかけたのは、『007/スペクター』公開から数ヶ月後のことだったそうです。

MGMがコロナ禍で『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の劇場公開を見送り、配信企業への売却を検討しているとの報道がありました。ブロッコリはその当時、MGM側から幾つかの選択肢を提案されていたそうです。しかし、ウィルソンやブロッコリは007映画の劇場公開に拘り、最終的にMGMの理解を得たとのこと。

また、ブロッコリは007シリーズのスピンオフ映画制作について消極的な姿勢を示しました。ボンドが主人公の映画作りに資源を注ぎたいようです。

そして、イドリス・エルバは次期ボンド役候補者かと尋ねられたブロッコリ。友人であるエルバが、クレイグの在任中に候補者として話題に上ったことを認めました。しかし、クレイグがボンド役を降りるまでは次のボンド役は決められないと、本格的な検討は先送りにしたようです。

ブロッコリの話では、次回作『Bond 26』はボンド役もストーリーも全くの白紙状態とのこと。しかし、2022年中に動き出すつもりのようで、まずはストーリーを構築。それから、そのストーリーに相応しい監督を決めたい旨を語っています。また、ブロッコリは女性監督の起用に積極的な様子。

どうやら『Bond 26』は『007/カジノ・ロワイヤル』同様、脚本家、監督、新ボンド俳優の順番で人選が進むようですが、この場合、プロデューサーが希望する脚本家とストーリーを受け入れてくれる人物が監督に選ばれることになりそうです。

また、ブロッコリはM役レイフ・ファインズ、Q役ベン・ウィショー、ミス・マネーペニー役ナオミ・ハリス、タナー役ロリー・キニアを高く評価。ストーリー次第で彼らが『Bond 26』へ続投する可能性がある旨を語っています。