映画007シリーズ公式サイト(2022年1月28日付)は、キャスティング・ディレクターのデビー・マクウィリアムズとのインタビューを掲載しています。

第12作『007/ユア・アイズ・オンリー』でシリーズに初参加したデビー・マクウィリアムズ。ボンド・ガールの一人にカサンドラ・ハリスを起用したのも彼女だったそうです。

ギリシャ・コルフでのロケ撮影には、ハリスのボーイフレンド、ピアース・ブロスナンが同行。プロデューサーのカビー・ブロッコリはその時からブロスナンに注目し始めたとのこと。

デビー・マクウィリアムズが恐ろしかったという体験は、『007/カジノ・ロワイヤル』のキャスティング。主演女優が決まらないまま撮影に突入するのは前代未聞だったそうです。

悪役にマッツ・ミケルセンが決まったのも、撮影開始の前週。プラハで撮影準備中、偶然にもミケルセンが同地に滞在していることを知り、彼を捕まえてバーバラ・ブロッコリに対面させたそうです。マーティン・キャンベル監督は彼を一目見て決断。

キャスティングでは世界各地を飛び回るそうで、中でもパリは人材の宝庫のようです。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のヴァルド・オブルチェフ役にデヴィッド・デンシックもキャスティング。オブルチェフは当初キューバ人との設定で、デンシックはキューバのアクセントを習得。その後に国籍の設定が変更されましたが、彼はキューバのアクセントを使って撮影に臨んだそうです。

ノーミ役の候補者は最終的に3人に絞られたそうで、その際にラシャーナ・リンチは忙しく、なかなかつかまらなかったとのこと。

今作では親戚のジェマイマ・マクウィリアムズも参加。彼女は積極的にオーディションをビデオ撮影し、アップロードするなど、テクノロジーに精通しているとのこと。

ダニエル・クレイグはいつもキャスティングに興味を持っており、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のマチルド役についても権限があったそうです。パインウッド・スタジオに呼ばれたマチルド役候補者は3人。クレイグは彼女たちと個別に交流し、誰が相応しいかを決定。

デビー・マクウィリアムズは、最終的に選ばれたリサ=ドラ・ソネットをプロのようだったと高く評価。5歳のソネットはスタジオで会う人物が何者かを把握。アイコンタクトは完璧だったと語っています。

マクウィリアムズはボンド役者のキャスティングにも深く関与。ピアース・ブロスナンが『探偵レミントン・スティール』の契約の為にボンド役を演じられなくなった時は残念だったと回想。

ダニエル・クレイグのキャスティングは、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが強固に支援して決まったようです。

ボンド役オーディションでは通常、スクリーンテストを実施。これから出演する作品の台本を使うことはなく、過去作の台本で演技するのがしきたりのようです。

次回作『Bond 26』に登場する新ジェームズ・ボンド役キャスティング作業を既に始めたかと問われたマクウィリアムズは、「まったくしていない」と返答しています。