CentroPagina(2022年2月6日付)は、ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキとのインタビュー記事を掲載しています。
10代の頃はローマのバレエ学校に通っていたビアンキ。ダンサーとしては背が高すぎたのだそうで、モデルへ転向。ファッション・ショーで知り合ったエージェントのおかげで、マイアミで開催されるミス・ユニバース大会にイタリア代表として参加します。
大会を終えてイタリアの空港に戻ると、大勢のカメラマンに囲まれ驚いたとのこと。その後、大勢のエージェントが現れて映画オファーが舞い込み、スペインやフランスの映画に脇役で出演。
007シリーズ第2作『007/ロシアより愛をこめて』(1963)では、ボンド・ガールのタチアナ・ロマノヴァ役に選ばれます。その際はテレンス・ヤング監督がローマへ候補者を探しに来たとのこと。監督はビアンキの顔立ちがロシア風だと感じ、気に入ったのだそうです。
ロジャー・ムーアやダニエル・クレイグなど他の俳優も素晴らしいと評価しましたが、ビアンキにとって最高のボンドは『007/ロシアより愛をこめて』で共演したショーン・コネリーのようです。
8年間で合計20本の映画に出演。楽しかったが、疲労も感じたというビアンキは、数年間付き合っていたアルベルト・カメリと1970年に結婚。海運業を営んでいた夫は忙しく、どちらかが仕事を辞めざるを得なかったのだそうで、ビアンキは女優を引退。
1月31日に80歳の誕生日を迎えたダニエラ・ビアンキは現在シローロに住んでおり、可愛い孫に夢中なのだとか。2018年に夫が他界するまで半世紀を共に過ごせて幸せだったと語ったビアンキ。彼女の人生に悔いはないそうです。