Los Angeles Times(2022年2月10日付)は、トム・ホランドとのインタビュー記事を掲載しています。

最新主演作『アンチャーテッド』の全米公開を控えているトム・ホランド。かなり以前から主人公ネイサン・ドレイク役を演じたいと希望していたそうですが、エージェントから同役は既に埋まっていると聞かされていたようです。

代わりにホランドはソニー・ピクチャーズ映画部門のトム・ロスマン会長に対し、ジェームズ・ボンドを演じたいと訴えかけたとのこと。

その際、ホランドがソニー側へ提案した007映画の筋書は、学校を出たばかりの若い主人公がSASに入隊し、エキサイティングで冒険的な任務を遂行。映画の最後で彼がMI6にリクルートされ、ダブル・オーの地位とジェームズ・ボンドのタイトルを得る……という内容。

詳細は不明ですが、どうやらホランド版ストーリーでは、「ジェームズ・ボンド」の名をコード・ネームとして扱っていることが窺えます。ホランドはこのアイディアを「本当に素晴らしいものだった」と自賛。一方で、マーケティング的にうまくいかなかっただろう、とも考えているそうです。

なお、別のインタビューで、ホランドはこの提案時期を『スパイダーマン:ホームカミング』の撮影中か撮影後と語っており、2016年頃のことを指しているものと思われます。

ソニー・ピクチャーズはMGMと007映画の共同製作・配給契約を『007/カジノ・ロワイヤル』と『007/慰めの報酬』、『007/スカイフォール』と『007/スペクター』の2回に分けて結んでいましたが、ホランドの提案時点では既に契約が終了。007映画製作の権利を失っている状態でした。